2023年7月21日金曜日

アマゾンの宅配と日本の未来

息子が座る為の椅子としてバランスボールを購入しました。

何もしなければ、多くの品物が24時間もかからずに家に届くのがアマゾンプライムの場合「普通」ですが、そんな事が果たしてどれだけ日常で必要なのかと改めて考えてしまいます。顧客を引き付けるための殺し文句としては最速翌日配達(エリアや品物によっては当日配達!)等という競争がサービスに成り得るのでしょうが、これって本当は配達する現場の人達を猛烈に疲弊させていると思います。

自分がプライム・サービスでモノを取り寄せる時には選択肢にある「なるべくまとめて送る」と言うやつを選択肢として選んでいます。それでも、何だかアマゾンからものを頼むことに罪の意識を感じてしまうことが多いです。

小さなモノを頼んだ時に驚くほどスカスカの状態の箱に詰めて送ってきてほぼ9割9分空気を運んできたよね?と言いたくなるようなことが頻繁に起きてますので、何だかな~と感じることが多いのです。

人口が急激に縮小する中で、モノを全国の隅々に配送するドライバーにはもう一段働き方改革問題が襲いかかってきます。キツくとも稼ぎが貰えれば「若いうちは」それで良い!と言うふうに割り切って働きたがる人達も当然いるわけですが、今後それも出来なくなります。

労働時間の制限のために、今まで一人で運んでいたのを二人で交代して長距離を運ぶようにしなければならないとなれば急激にその人手不足は表面化していくわけで、当然のように長距離を中距離に変えたりして「一発で遠距離を繋ぐ」という事が本当に選択して減ってくることになると、田舎に住む人達にとって翌日配送を手にするチャンスは現実的に激減するものと思います。

更に再配達率は現時点で10%程度あるとのことで、これも物流の効率という意味では大打撃ですから、置き配発生時にはディスカウントの抑制、ブランチ預かりサービスの利用やブランチへ自ら配送物を取りに行く顧客に対しては追加のディスカウントを行うなどという事が行われると良いのにな等と考えたりしてしまいます。

早く着けばそれで良い、という事を続ける限り今のままで早晩確実な限界が来ることが目に見えています。今の利便性を維持し続けるにはシステム改変や法改正を含めたアクションを更に進めないと、ヒト、モノ、カネのいずれかの部分で大きな無理がかかることでしょう。一番いいのはもう少しゆっくり配ることをデフォにすることですよね。

恐らく期限となる2024年、若しくはその直後には大きな動きがあるものと考えています。


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