2023年7月9日日曜日

施設や設備の劣化を計算に入れてない組織?

長久手に市営の温泉で「ござらっせ」という比較的人気の温泉があります。

まあ、岩盤浴のような施設もありますし、サウナも小さいながらありますので公的施設としてはよく頑張って居る施設だと思います、が、今回コロナ禍を経て3年振りに訪れてみてその施設の劣化、老朽化ぶりに少なからぬ衝撃を受けました。オヤジ達を連れて浸かりに来た時とはぜんぜん違う感じ。

如何なる施設であろうと、年々歳々劣化していく壁の色や壁のヒビ、そして柱の小さな歪みやクロスの剥がれ、絨毯の汚れや擦れ、毛羽立ち等の劣化などというものを必要に応じて補修、交換しながらその資産価値を維持する必要があるわけですが、それによって多くの国では不動産の資産価値を維持しようと努める訳です。

ところが、日本においては土地の上に建った建物は「負債」となってしまうのが通常。時間が経てば経つほど土地の価値から上モノを壊して更地にする為のお金がかかる分を引き算しなければなりません。日本中にこの手の古びて買い手もつかないような家がどこにでもありますよね。勿論、諸外国でもこういう感じの家は沢山、沢山ありますが、日本はその割合が高すぎると思うし、そもそも家を補修して資産として価値を評価するというコンセンサスがアイディアのベースとして無さすぎると思います。

その点、最近は若い世代が中古マンションなどを買ってリノベしている事例が増え、且つ流行っているのを見るのは「正しい方向性」だなと私自身は強く思います。建てちゃ打ち捨てる等ということをやめるのは本当に良いことです。

さて、元に戻ってござらっせ。今後この建造物、きちんと手を入れて作り直さないと長久手にとって負の遺産にならないのかと、非居住者のお隣の名古屋市民ながら心配してしまいます。

モノに手を入れて長く使うと言う発想を世の中が普通に持つというのは良い事だと思うんですが、日本もこれから変わっていくのかな?

それにしてもござらっせ大丈夫か?ウェブサイトに載せている写真は恐らく開業当時のものではないかと言うほどピカピカの施設です。今のうちに手を打っておかないと補修費どころか従業員の給料も出なくなるような事態になりはしないかと…。周辺のあぐりん村やたがやっせ等の施設が優秀なだけに勿体ないなと思うんです。


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