私は日本に帰ってきてからは携帯はまずsoftbankにしましたが、契約的に騙されたと思えるインシデントが発生したことがあって、一年そこそこで契約を切りました。
次はdocomoで、以来ずっと変えずに使っています。別に何かが良いからというわけではないんですけど、ただの惰性と特に大きな問題がなく繋がっているという感じからでしょうか。ただ、このdocomoにしても去年の10月にいわゆる大規模障害が発生していますが、私には「?」と言うくらいの記憶しか残っておりません。
今回のauの障害はその時のdocomoの3倍の規模の障害だったという話ですし、振込みや通話という意味でありとあらゆる通信をauに依存していた人達にとっては久しぶりに訪れた昭和だったのではないでしょうか。
ただし、その時の昭和と異なるのは当時の人間はこの便利さを知らずに日常を過ごしていた訳ですから、その逆「つらい世界」が出現するわけです。結局のところ一度知ってしまった便利さは手放す段になると大変なことになると言うお話。
今回びっくりしたのはKDDIの社長さんが出てきて、記者団に今回の障害に関する技術的詳細をビシビシと答えていたこと。最初は「責任者ってこういう時は叩かれ役で大変だな」くらいの感じで眺めていたのですが、その説明の内容と記者団からの個別の質問に対する技術的詳細を淀みなく話す姿はどう考えても技術畑出身と思えました。
調べてみたところ、案の定でして、高橋社長は横国の工学出身。あの会見の切れ味は宜(むべ)なるかな、と言うところです。
今回の障害は「音声をデータに変える「VoLTE」の交換機で障害が起き、データが集中したことが原因」とのことですが、同じようなことは他社でも起こりうる事なのでしょう。マニュアルに忠実にやっても起きたことなんでしょうかね?部外者にはなかなか理解できない話ですが、何れにしてもこういう施設は現代文明においては水や電気と同じレベルの空気のようなもの。
インフラとしての通信設備は21世紀の今では金融や命にかかわるものになってしまっていました。今回の障害を奇貨として、なるべく二度と起きないように更に輻輳に強いシステムを構築していただきたいものです。
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