2020年3月27日金曜日

私の勤める病院でのコロナ防御

今度のコロナ騒動で我々医療職は本当に戦々恐々です。

「もし」というか、実際のところ「いつ」病院の中にコロナが侵入してくるのかという状況を大変恐れています。近所にある幾つかの公立病院も既に内部感染でニュースになりましたが、私的には病院のような熱発者が当然のように集まって来る施設に「何時来るのか?」というだけの問題で、それがその大型公立病院だっただけという状況だと思います。

ただ、問題なのは内部感染を起こして、気づかぬうちに医療従事者自身がクラスターの起点になりかねないという事態。この点も実に微妙なところで、熱発無しでの感染者というのは今回のコロナ感染では幾らでも確認されていますから、正直なところこういう見えざる敵からの防御は「言うは易し行うは難し」をまさに地で行くような状況です。

エボラやマールブルグなどであれば、我々構える側の恐怖感も一桁違ったものになるし、仰々しい衣服での治療もやりやすくなるのでしょうが、実際に発症するまでかなりの時間なにもない状況でウロウロする人が多いような疾患ではそうもいかず、正直本当に難しいのです。

我々の病院でも実質的な面会謝絶状態を延長して患者さんにも家族さん側にも大変つらい我慢を強いる状況が続いています。早く流行が収束しないかなという気持ちは患者さん以上に強いつもりですが、コレばかりはなかなか我々の側では「希望」の域を出ないものです。その間はひたすら防御。仕方ありません。

マスクの着用としつこいばかりの手指消毒、職員自身への可能な限りの外出制限依頼、更には少しでも倦怠感等の疾病可能性がある職員は最低限まずは数日の自宅待機依頼など。

いつもは開放としている病棟でさえ準閉鎖状態として人の出入りを強く制限している状況。愛知県、名古屋市内での感染の拡大や発生の様子をじっと見据えながら「いつ」この状況を解除できるのかと院内でも討論を繰り返す日々です。

実のところ4月に入ったら早い時点で通常入院の形式に戻そうか・・・等という話も出ていたのですが、ここに来て東京での「感染者数拡大の可能性」が出始めたという話。orz

そう簡単には終わらせてもらえなさそうです。


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