松任谷正隆さんの書いたJAFのエッセイで、昔の自動車学校のことを書いている文章がありました。(名古屋ではなぜか車校”しゃこう”というんですが。)
それによると、彼の親父さんが喧嘩してやめて帰ってきたことが書いてあり、彼自身もいろんな嫌な目にあったあと、ひたすら教官に対して低姿勢に振る舞って免許をとった時には飛び上がるほど嬉しいとともに「こんなところになんて二度と来るか!」と思ったことが書いてありました。w
私の場合、大学に入ったあと通い始めたのが比較的家の近くにあった「M原自動車学校」というところだったのですが、本当に思い出すだけで最低最悪の糞タヌキ親父にあたりまして、もう少しで殴るところでした。今考えると運転の下手なラクナ梗塞で呂律の回らないただのデブ親父だったと思うのですが、実は私の先輩にはこのおっさんを殴って自動車学校をやめちゃった人が本当に居たのです。orz
今どきの若者人口減、自動車免許取得志望者減の時代、そしてネットであっという間に個人の実名が広がってしまうネットの時代においては、サービスを提供できない自動車学校や碌でも無い教官なんて言うのはアッと言う間に仕事を失くしてしまう時代でしょうから、我々が免許を取得した頃のような糞教官というのは本当に少ないと思いますが、どんなもんでしょうか・・・。
上に書いた教官を殴ってやめた歯学部に所属していたラグビー部の先輩はその後結局車の免許は取らず、どこに行くにも歩くかバスか電車で行くという学生生活を送っていました。
あの頃の教官なんて言うのは本当に意味不明のチンピラみたいな連中がウジャウジャ居て、気分次第で人を叩いたり、意味なく急ブレーキを踏んだり、車内でとんでもない発言をしたり(録音されて学校側にもし知らせたら即クビが飛ぶようなこと)するなんていうのは極々日常的なイベントでした。
ダッシュボードに脚を投げ出して帽子を目深に被った教官が「一時間テキトーに走れ」なんて言うようなのも「授業」だった時代です。今なら考えられませんよね?
いまだったらiPhoneでこっそり録音したり、後部座席から録画したりなんていうのもめちゃ簡単ですから、アッと言う間に馘首なんでしょうが!
私の同級生にはここの教官の言動にブチ切れて、教官が油断している隙にわざと壁に突進して車をブチ壊して日頃の憂さ晴らしをした猛者もいました。w
あの時代の自動車学校って本当に「ね~わ」っていう感じの異世界でしたが、卒業して日常の世界で車を運転するようになったら「習ったままの運転してたら世界の道路は大渋滞だろうな」と言うことが良く判りました。現実の世界の路上は自動車学校の教える世界とは全く違う現実が待っているというのが初日から判ります。危険の読み方やスマートな運転などというのは、教科書には書いていない段違いの難しさを伴った予測をしながらの毎秒ですし。
私は免許を取ったその日の夜にはクラスの悪友2人に「行こうぜ行こうぜ!」と唆され、自動車部の車を借りて冗談抜きで本当にひと晩かけて佐賀と福岡と長崎をぐるぐる走る1000キロ走行を行ったのでした。終わったときは流石にヘトヘト。
若かったんですね。見事にバカでした。今も変わらぬバカですが。w
2 件のコメント:
現在の状況。
書かれているネットなどでの評判もそうですが、卒業時に生徒に「良かった教官」などのアンケートを取っています。「悪かった教官」という項目は流石にないと思いますが、補足事項に悪徳教官は書かれまくる状況でしょうね。そのアンケートを経験して「自分が免許を取った三十五年前にもこんなアンケートがあればなぁ」と思ったもんです。つまり書かれているような教官はおそらくどこの教習所にも一人二人はいたと思います。
何でこんな現況を知っているかと言えば、コロナのせいで暇なので中型8t限定解除と大型バイクの免許を取りに三十五年ぶりに教習所に通ったからなのですが。
8トン解除!?
もしかして、大型トラックでも運転されるんですか?
go to guyさんなら二連結の超大型トラックを運転していても似合いそうです。w
限定解除もついで?にとられたんでしょうか。
運動神経の良い御自身ならアッと言う間に取ってしまわれたことでしょう。
それにしても、あの時代のような殿様商売はもう現代の自動車学校ではありえませんよね・・・。
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