2020年3月8日日曜日

大腸ファイバーでの初受診

50を過ぎておりますので、健康診断のために一度は大腸ファイバースコープを使っての下部消化管検査を受けることを数年来考えておりました。

そして少し前のブログで実際に検査を受ける予告をしていた日がやってまいりました。いつもは自分の受け持ちの患者さんに対して自分の勤める病院にやって来る他の消化器の専門家の先生に依頼して淡々と施行しているわけですが、いざ自分がするとどうなるかを追体験するわけです。

というわけで、他の先生に御紹介いただいたファイバースコープの名人と言われる愛知医大のX先生に実施していただくことになあったのですが、前段としての食事の選択と腸内の固形物排出のための下剤使用とウォッシュアウト用の腸内洗浄ドラッグであるモビプレップ2Lを飲んで出動しなければなりません。

病院によってはそれ以外に消泡剤とかを服用させたり、前日に通常我々がボンコロン食といって、固形物を残しにくいような組成で出来た食事セットが出されたりすることも有るのですが、私の場合はそれらはオーダーせずに済ませました。
代わりに夕方マックスバリュで買ってきたヨーグルトと杏仁豆腐ゼリー、それと卵とじ御飯一杯で済ませました。最後の晩餐って感じです。

通常ピコスルファートNaという液体を10滴前後飲めば十分に数時間後お腹がよく動いて排便できるものなのですが、今回は夕方に丸一本の5mL。w
たしかにそれ以降、飲んでからの排便は数時間後からそれなりに強かったのですが、私の場合はそれほどでもありませんでした。まあ4回ほど軟便が出た程度。人によっては滝のように水様便が出てこの時点で相当腸内がきれいになってしまう人もおられます。

そのあと午前2時半頃に眠い目をこすりながらいよいよ問題のモビプレップの作成と服用です。これはもともと袋に入った粉に水を入れて2Lに作成し直して服用するもので同様の薬にニフレックと言うのを使われた方も多いのではないかと思います。ここにも書かれておりますが、私はコップ2杯これを飲んでは1杯の水を取りながら排便の様子を見ていくというもの。

主成分はナトリウムとカリウムとアスコルビン酸とPEGからできているんですが、ニフレックよりかは少なめの量で同等の効果が得られるらしいんです。ところが飲みはじめて一杯二杯・・・不味さのあまり水を摂るのですが味気ない。
仕方ないので次の2杯分を飲んだ後は麦茶に切り替えました。この時点でかなり便が水様になってきてはいましたが、まだ茶色は強めです。これではファイバーを入れたときに美しく見えないかも・・・と考え「我慢して」3セット目に当たる5杯目6杯目をのんでまた麦茶です。

正直具合が悪いっていう状態になってきました。排便は有るしまあ良いかなというところなんですが、年寄りの患者さんに自分が服用させる時に「もうのめん!」と言って看護師さんを困らせる人もおられるのですが、気持ちがよーくわかりました。w
本当は具合が悪くなってきたら止めろ~と書いてあるんですが、まあ常識的な範囲内と思われたので様子観察。一杯を15分前後で飲みながら排便を待ちながらの服用ですから既にここまでで夜が白々と明け始めていました。

かなり排便はクリーンになってきていますが、私が術者の立場なら「もうひと押し!」と言いたいところ。というわけで、もう一杯だけ我慢して飲んで排便がほとんど極薄の茶色になった時点で準備完了といたしました。

朝食は摂らずお茶を少し飲んでいざ出陣。実際に医大に行って検査を受けるために待つこと30分。術衣を自分で着て下には後ろ側に穴の空いた紙製のパンツを着用。担当看護師さんに呼ばれてスッと検査室に入っていきました。

しばらくするとX先生ご登場。どう考えても脂の乗り切った感じの手練感あふれる先生でしたが、実際に検査が始まってからは驚くほどスムースでした。キシロカインゼリーを使って肛門に一度だけ塗布された後は本当に全く痛みもなく、私自身が術者になったような気持ちで先生ご自身が挿入されていくファイバーの画像を眺めながらの施術。

この先生、手技が異様にスムーズ!
私からみると神の手でした。

結果としては憩室も腺腫も何もなし!ということで、それに越したことはなにもないのですが、いつも他の先生方の手技を見ていて「上手だな~」とは思っていたのですが、ファイバーのスペシャリストの手技は更にその斜め上を行く異様な上手さで、痛みそのものがナニモナイというファイバー・ワンダーランド状態。w

それこそ開始してから数分で、あっという間の終了。コレでは患者さんの苦しみの追体験にならんね!と思って終了後の看護師さんにチョロっとそういう冗談を言ったところ、「じゃあ先生、次回は研修医の先生で?w」と言われ即答で「それは遠慮させていただきます~Σ(゚∀゚ノ)」と返事してしまいました。それにしても、これだけ上手いと先生についた研修医の先生も下部消化管検査ってカンタン!って勘違いしてしまいそう。でも、よく考えると上手い先生のもとで薫陶を受けてまた上手い先生が複製されるというのも有りだよなって考えました。

また還暦になったときに、この先生の居られる病院を探して検査を受けに行こうと思った私でした。大腸の検査ってこれほどまでに施術者で変わるんだとハッキリ理解できた良い経験でした。

このX先生をこっそりと紹介してくださったバイトの先生に心から感謝です。愛知の方で痛くない大腸の検査を御希望の方が居られたらこの先生のところを絶賛お勧め致します。


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