2020年3月19日木曜日

坊さんと医者

実はそれほど驚くことではないのですが、医師免許を持ちつつ他の仕事の資格も持っている人は結構たくさんいます。

医師免許もまったく使っていないような人も中には居て、そっちのほうが遥かに稼いでいるなんて言う人にとっては医師免許は人をちょこっとだけ意外に思わせるための小道具なんでしょうが。

実は医師免許を持っていても塾の講師をしている人とか、神主さんの資格を持っている人、漫才師、坊さんなんて言う人も居られます。
特に神主の資格なんて言うのは一種の免許ですからその手の大学に行って講習受けて試験通れば神社の息子はバカでもない限りなれますから。w
私の高校生の頃の友人にも銀行員しながら週末や呼ばれた時にはインスタント神主に化ける奴がおります。そいつの親父は実は私の母親の中学校の頃の同級生でして、実に生臭い輩として地域で知らぬ奴はなしという人物だというのが母親評。

まあ、医者と坊主と政治家いうのは確か三大欲深、性欲強すぎの仕事の一つだったと思うんですけど、その医者と坊主を兼ね備えるというのはこれまた結構なもんではないかと思うんですが・・・。

医師という職業上、人の性や生、病や死、加齢などというまさに宗教も真っ向から向き合ってきた課題と向き合っていかなければならない日々ですが、その中身はまさに同一。医師は心と病気を坊主は心を医師よりもより深く癒やす仕事ではないかと考えます。

そんな中で今回私の勤める病院からも一人、坊さんになるために医者をやめて京都の大学へ向かう人物が出ました。この先生、正直私達の病院にとって優秀な人材で、失いたくない人なのですが・・・そこは致し方ありません。

特に精神科という科目を選んだ先生方の中では人の中に存在する心の働きというものを普通の医師以上に突き詰めて考える傾向を持った人も一部には居るということで、この様な選択も出るのでしょう。まあ、自然といえば自然ですよね。

彼の今後の精進と煩悩からの離脱を祈るのみです。


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