2020年3月28日土曜日

明日の飯代に困る人達のこと

これだけ経済的な活動の停滞が長引くと公務員等の降ろうが照ろうが給料は貰えるような仕事以外は本当に干上がってしまいます。

ブラック・マンデーやリーマン・ショックの時でさえも、自分達が上り詰めさせた人工的な景気循環の一つの断面としてのリセッションであって、誰とは言わないけれどもゼロサムゲームの結果として実はクラッシュが起きる時までに儲けていたどころか、大儲けをした人達も沢山いたわけです。勿論、クラッシュを利用して天文学的な大儲けをした人達も表面上は隠れているだけで、実際には沢山おります。

しかし、今回の強制的な景気後退はもともとそれほど沸いていたわけでもない景気にとてつもない冷や水を浴びせることになってしまいました。
私自身は商売人ではありませんので、商売のための運転資金や給料などの人件費を心配しなければならない立場にはないのですが、それが他人事であるはずの私でさえ、今回のコロナ騒動で確実に減ったであろう日銭商売をするような人達は息をしているんだろうかと心配になってしまいます。

食品業のなかで外食産業が被る被害のデカさは想像するだに恐ろしいものではないでしょうか。まさにdeep impactと呼ぶべき絶滅を誘導するような大異変だと思えるのです。
少しぐらい不景気になってもある程度、人は外出して食べたりしますし服を買いに出かけたりとか散策して何かをついでに買ったりなんてすると思いますが、そういう時とは表情の異なる「出歩くこと」「人と顔を合わせること」「人の居るところに行くこと」自体を憚る、もしくは禁止されるような特殊な状況ではそもそも外食産業はまさに禁忌の全てが詰まっているいるようなものです。

こんな時にこそ緊急で大規模かつ迅速な経済対策を行って強烈な繋ぎ融資やどでかいキャッシュのばらまきをやればいいと思うんですけど、現政権で現場の深刻さを理解できるようなセンサーを持っているようなツラはどこにもなさそうです。右も左も坊っちゃん嬢ちゃんばっかりで、明日のメシ代のことを心配したことの無いような連中がズラリと雁首揃えてます。

町工場、食堂、小さなショップその他諸々の「小さいけれどそれがあることで街が出来上がっている」様々な職種の人達の仕事が明日なくなるかもしれないという時にのんびりしているようでは国民に幸せが約束されることもなく、政府の信用は更に今の低水準から落下することは明白です。明日の選挙では勝てませんが、そのあたり自覚はないんでしょうね。

苦労人の菅官房長官あたりがそろそろ怒りの鉄拳を坊っちゃん宰相に喰らわせて欲しいところですが・・・。あの鉄壁の守りを見せるオジサンでは腹のなかと180°違うことでもきっと政府を守る発言をするでしょうから、安倍の坊っちゃんに進言はするでしょうが表立っては期待はできそうにもありません。

今回の確実なリセッションで家族の崩壊や自殺者の増多が発生しないことを増えないことを心から祈るしかありません。


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