2019年12月27日金曜日

日々是好日

どっかのブログのタイトルみたいですが、映画のタイトル。

樹木希林さんの遺作となった映画ですが、私は今日まで残念ながら観ておりませんでした。で、私的な感想はというと「素晴らしい」ものでした。アマゾンのプライムにそれとなく入っていましたので、気軽な気持ちで当直室で観始めたのですが、呼び出しを受けた時間以外はずっと観入っていました。

爆発もカーチェイスも戦闘も裏切りも、派手なことは一切起きない茶道の話なのですが、これが実にいい。希林さんと黒木華の間(私の好きな多部ちゃんも絡んではいますが・・・)でやり取りされる静かな言葉のやり取り。

人生における時間の経過と人の生死というものを、季節の移り変わりの中で季節を切り取る美しい日本の映像と繊細な音を使って表現している佳作でした。いつもの如く、自身で観た映画の内容はブログでは詳述しないことにしておりますので、もうこれ以上は内容に関しては書きませんが、やはり樹木希林の最晩年の円熟味は素晴らしいの一言に尽きました。

あと黒木華さん。正直「目の覚めるような美人」ではないのですが、彼女は間違いなく大女優になるなって思いました。一体、何なんでしょうかこの人の表現力は。あの若さでああいった自然な演技ができるというのは凄いことだと思いました。努力、それだけではない資質があるんでしょうね。(ただし、最後の雨の中の踊りはいただけませんでしたが・・・、あれは監督が悪い!w)

この映画を通じて茶道、表千家・裏千家というものを改めてネットで回って調べ、「へーそうだったんだ!」という知識をこの歳にして初めて識りました。日本に生まれて生活しているばいろんな時に何気なく耳に入ってくるこの茶道の「表・裏千家」という言葉。実は武者小路という分家も有って総称して三千家ということを知ったときはヒョーという感じで、日本のこんな代表的な文化のことをな~んにも知らないことに改めて情けなく感じた次第でした。

思わず地元の茶道教室の検索をやってしまったオジサンでした。w

それにしても、昔観て涙を流したフェリーニの「道」がアマゾンで観られないのは寂しい限りです。


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