2019年12月17日火曜日

生活習慣病改善にはまず食生活と運動


成人病というのは実際のところ言葉足らずで、誤った認識を多くの人に与えています。

成人病というのはその疾患が成人に多いというだけで、実際は不健康な生活を送る若年者でも「普通に」発生します。体が大きいよく食べる小学生が体の不調を訴えるため、検査してみたら高尿酸血症による痛風発作だったということもあります。

アメリカでは子供でも普通に2型糖尿病になっている子供がいますし、いわゆる成人病で指摘されるような糖尿病のほかに痛風、高血圧、心臓病などの肥満が大きな誘因の一つとなるような疾患が普遍的な広まりを見せて大きな問題になっています。

私が通常診る様な成人病の患者さんは本当に生活習慣が崩れてしまっている人が多い。本当に。種々の実例を話しながらこのままこのような生活を続けていくとあなたにこれからどういった病気が各種の具体的な症状とともに発症していくかを時系列で話すことを常としているのですが、この手の話を数回するうちに文字通り「劇的に」種々の数値が改善していく人たちがいます。

勿論パーセンテージが高いわけではないのですが、基本的に理解力の高い人が中心で、食事療法と軽度の運動療法を入れていくだけでビックリするほど数値が改善していくのです!体重をはじめとして血糖値、各種の脂質の値、尿酸値などがそれこそシューーーっと改善していく様子は長々と怖い話をした甲斐があったと思わせるだけのもので、治療者側たる医者にとっては素晴らしい喜びをもたらしてくれるという意味では医者をしている報酬「そのもの」ですね。

一方で薬に頼って生活の質を改善しない人たちというのは、残念ながら客観的に言って改善どころか次第に、そして中には残念ながら急激に数値が悪化していくことが多いのです。残念ながら知的レベルが低めで人の話も聞かない。特徴的なのは言い訳が多いことでしょうか・・・。

こういう人たちの治療成績を見ていると、生活習慣病というのは実によく実態を捉えたネーミングであって、先を見る力のある偉大なる大先輩がつけた病態だと心の底から思います。

私自身も別に健康マニアではありませんが、患者さんを指導するからには指導中に「お前もな!」とビシッと言われないで済むような体を保っておきたいと思います。w


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