2019年10月15日火曜日

命の長さも母の買い物次第

ある患者さんの在宅医療に行った時の話です。

そのお家は息子さんと御両親が住んでいるお家なのですが、息子さんがある疾患の後遺症で家から離れられない、というか離れない状態。実際の所、リハビリのために外出したり通所・訪問リハビリを使いましょう!と、何度もsuggestしているのですが、人生投げやりモードでして、その様なポジティブなことにはアクションを取らない傾向がまざまざとみてとれます。

今の時点では親子三人で住んでいて、高齢の親父さんは認知症気味。お母さんはお母さんで気さくな人ではあるのですが、目の前で動きもせず日がな家の中のベッドで寝てばかり居る中年の息子さんにいつも怒ってばかり。

お母さんは息子さんの高度肥満に怒ってるし、息子さんは息子さんで高度肥満が大いに絡んでいると推定される高脂血症、高血圧症等に関して母親の準備する三度の飯に怒っています。

何故ここで”準備”と書いたかというと、実際このお母さん調理は全くしないそうで、レトルトの可能なカレーや出来合いの惣菜を買ってきては家の中でunpackするだけ、と言う生活なんだそうで「野菜なんて絶対買ってこない!」とは息子さんの弁。「俺はこの母親に食事で殺されるわ、先生。」等と文句を垂れています。

確かにこの食事でこのカロリーを取らされ続ければ、気の毒ではあるけれどブロイラーのように直ぐなっちゃうよな〜!とも思うのですが、誰もが母親は選べませんしね・・・。

食事と病気。この患者さんの場合は本当に食事を変えていくだけで、高度肥満が解消し、同時に高血圧も高脂血症も高尿酸血症も多分猛烈に数値が改善すると思えるんですがそれを御本人に話しても「俺はもうええわ〜。ここで野垂れ死に!」なんて悪態をつくだけ。
しかし、その結果が前医達から引き継がれ続けたリスクたっぷりの15種類以上の多剤併用の現実なんですけどね。

この多剤併用に関しても、担当が私のバイトで行っている病院に引き継がれた時点で順繰りと減らし6種類も減らして16種類。つまりは下は22種類も服用していたというのですから驚異というか脅威です。

まだ若いし本当に勿体ないと思うのですが、大人になれば寿命も自分の選択の積み重ね。このままで健康を回復し長生きできるとはとても思えません。本当はこんな患者さんは受け持ちたくないというのが本音です。

駄目医者ですね。w


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