2019年10月19日土曜日

神社で泣きそうになりました

今日は朝からトレーニングの一環として散歩をしたのですが、その途上で神社の階段を登っていきました。

通常は何度も何度も病院の階段を上り下りして40階分前後に相当する昇降を済ませるのですが、今日は特別。一旦神社まで上がって7時過ぎの神社でどんな人がお参りしているのか見てみようと思いました。

まずはお伊勢様でも他の神社でもいつもしているように手を洗い、口を漱ぎゆっくりと階段を登っていきました。そばに建ててある顕彰碑などを読みながら登っていきますと誰も居ませんでした。まあ、日曜日の朝早くにここに居るという人はあんまりいないかな〜〜という事でこれは納得。

二礼して柏手を二度打って一礼をして神様へのご挨拶を終了。本当はお賽銭を・・・と言うところですが、持っていたのはスマホだけ。お賽銭もCashlessだったら差し上げられたのですが。

ふと左脇を見ると絵馬が鈴なりに掛けられていました。
目に入ってくるものの8割は合格祈願関係。誰だってこういうところでご利益を願いたくなるのは当然でしょうし私も大昔には受験生でしたので気持ちはわかるし、見ていて微笑ましい気持ちになりました。

残りの1割は漫画家志望の方でしょうか、連載漫画の成功を祈るものやいろいろなスポーツの全国大会出場祈願、家族の普通の幸せを祈るものなどでした。しかし、よく見ていて気付いたのは健康祈願が残りの1割り程度あるということでした。己の病の治癒祈願をされている方は勿論、家族の幸せを祈るものなども当然ありました。

しかし、その中の一枚に私は目が離せなくなるものが混じっていました。その絵馬には以下の文章が。
 
「パパが早く元気になって、家族全員元気で健康に過ごせますように」
 
その横には娘さん方と奥様と思われる三人の女性の名前が併記してありました。読んだ後ももう一度、思わずその絵馬をじっと眺めてしまいました。その家族の方々の気持ちを思うと医師という立場の人間としては思うことも複雑です。

文字の幼さなどから考えると小学高学年から中学程度のお子さんかと思えたのですが、その年頃の育ち盛りのお子さんを持つお父さんと言えば、40前後を中心としたまさにこれから働き盛りの世代。一家の大黒柱が病気と戦わなければならない状況というのは絶対にあって欲しくないまだまだ全員が若い一家のはずです。

その絵馬は既に今年の1月過ぎの日付が入っておりましたので、既に9ヶ月前のものですが、その子の必死の気持ちを想い目頭が熱くなってしまいました。本当にその一家のお父さんの病気が治り、御家族に笑顔が既に戻っていることを心の底から祈った朝の神社でのひと時でした。


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