今回の台風19号は少なくとも名古屋では「雨が強いか?」くらいの感じでした。
しかし、台風の眼の東側を通ったエリアや非情にも降水が多かったエリアなどは本当に緊迫感の強い対応を連続して迫られたエリアが険しい山間部やダムを持つエリアにはたくさん見られたようです。
しかも、雨が去った後も山は緩んでいるのでリスクは去らないし、関東の大きな河川も次々に氾濫して多くの方々が犠牲になっています。やはり河川の周囲は万一というのが何時でもあり得る。ここ数十年は日本も河川の氾濫というのは昭和の頃に比べれば随分と減ったと思っていたのですが、強大な台風の前にはそんな幻想はアッと言う間に崩れ去るのだと改めて思い知らされました。
昔、九州の田舎に住んでいた頃今は亡きお婆ちゃんの家が土手の真下にあったんですが、昭和の終わり頃までは大雨、台風が来ると土手のすり切りくらいまでどっと水が上がって来ることなどごく普通でした。幸いにして私が小さい頃などはその後の”氾濫”自体は経験せずに済んだのですが、母親が小さい頃などはそれはそれはごく頻繁に水が溢れ出してきていわゆる”氾濫”というのは日常的なものだったようです。
そのせいか、私の母も含め母方の兄弟達は本当に「思い出の品々」というものがほぼ無くて、何度も何度も水に流されては幼少時、学童期、中高校のころの全ての品々が失われてしまった状況。いわゆる「思い出」と言うのは全て水に浸かってしまったわけで、その度に捨てていったものがほとんどだったそうです。つまるところ記憶の中にしか保持されていません。今度の浸水でも多くの方々が同じ目にあった可能性が高いことが容易に想像されるだけに、言葉もありません。
今回は15号で被災された千葉にも、今度の19号で再び大雨が降りまさに踏んだり蹴ったり。こういった予想を超えた激甚災害というのはしっかりと国家が税金を使って復興をサポートしていくしか盛り返す道はないのかと思います。
今回は名古屋は大災害には見舞われなかったとは言えそれはたまたま。長い目で見れば必ずや大型台風や大地震がこの都市を襲う日がやって来ます。今回も災害に備えて家の備えとして何が足りないのかいろいろと思い知らされたモノの数々がありました。
簡易トイレやポリタンク、水などは豊富にありましたがもしかしたらの状況に備えてのガスコンロなどが無いことも盲点でした。今後のことを考えたらエコジェネレータなんかも本当は別個に持っていたほうが良いのかなと一瞬考えた今回の大型台風でした。
まさしく明日は我が身。災害に遭われた方々の被害からの一刻も早い復旧を心よりお祈りしております。
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