2019年5月16日木曜日

大いなる勘違い

認知機能が低下している人に辛く当たる人が居ます。

上手く受け応えができないから、上手に表現ができないからと言うことから感情をササクレ立たせて高齢者に辛く当たる人間が居ます。何処にでも、必ず。
それはその人の家族だったり、世話をしている人自身だったり。その世話をしている人間の中にはヘルパーだったり看護師までも入っているのですから”知らない方々は”恐ろしいと思うでしょうが、日常的に全国の施設や病院で毎日のように虐待は行われているのです。

一番救いが無いのは、その虐待を行っているのが個人であれ集団であれ、その行為を虐待と理解できずに行っているパターンだと感じます。

認知症になった挙げ句に体も老化で動かすことがままならない人々というのはなかなか思いを言葉に表すことが出来ません。せん妄を起こしたり、周りから見ると訳のわからないことを言っているように思えることでも本人やその家族にとっては「ああ、アレのことだな!」とよく分かるような話をしている事も普通にあります。

そして一番の勘違いは、そういった認知機能の低下した人達が”感情”も失っていると考えてしまうこと。これは大いなる勘違いです。
言葉に表現できなくても、嬉しい悲しい楽しい酷い等と思う心は実に普通に残っていて、認知機能障害があるからと言うだけで、どうせ応対をいい加減にしても等と考えていたら、それは大いなる大いなる勘違い。

普通にあなたのことをジッと見ています。

相手の老人のみならず、お天道さまは必ずそういう行為を見ていると私は思っています。神様や宗教なんぞ信じない私でも、そういった非道な行為は必ずや形を変えてあなた自身もしくはその周囲に災厄を及ぼすはずと考えています。

そういった事を行ったささくれだった人生を過ごした自分の人生のエンディングは、同じささくれだった人間によるあなた自身への虐待なのかもしれません。

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