2019年5月2日木曜日

昭和の遺物的発想に未だにこだわる果てしないバカ達

この前ネットを見ていたらまだこんなことやってるんだ・・・と思える話を見ました。

それは九州の整備新幹線長崎ルートの話。九州の背骨に当たるど真ん中のエリアを突っ切って一番端っこである鹿児島まで新幹線を通す鹿児島ルートの話というのは”それなり”にまだ何とか納得できます。益を被る県が佐賀、熊本、鹿児島、そしてその先にある鹿児島の島々までまだなにか良いことが有りそうな気がしないでもないからです。(とは言っても、この鹿児島までの建設の代償は実質的に鹿児島県内という恐ろしいほど明確な火山帯の上への原発建設でしょう?というのが私の大人としての推測ですが。)

ところが、長崎がリクエストするフル規格新幹線の追加建設費は(当初の追加予想で)5300億円という意味不明の超高額値付けです。オーバー5,000億って0.5兆円ですけど、頭大丈夫ですか?って話。w

既に予想される二地点のドットを繋ぐエリアで何箇所か工事が行われているのですが、大昔長崎に住んでいたころも時々テレビにこのニュースが出てきては利権の親玉みたいなクソジジイ達が画面に出てきて鉢巻頭に巻いて陳情したりする様子がテレビに映し出され、その度に「ホンマの老害やな〜」って思った事を覚えています。

そもそも、自分の周りの人間達にこの新幹線の話を聞いても誰一人として賛成する人なしという状態。
「何分短縮するとね?」
「20位らしかばい」
「そいでいくらかかっとね(幾ら掛かるの?)」
「長崎からだけでも1000億って話ばい」
「要らんばい」
っていうのが、当時の周りの老若男女の普通の反応。

予想される沿線沿いの土地の政治家と諸々の不動産業者による買い占めと、潰れかけの弱小土木業者達の悲願(彼岸?w)があたかも県民の大いなる意思であるかの如き報道のされ方をしていましたが、日常レベルでの県民の反応の実態はその程度のものでした。

5000億以上突っ込んでさえも、最良の収益予想が毎年100億円以下。さらにこれから長崎は物凄いスピードで人口が減少していくのが確定しているのです。
更には一度作ったものにはmaintenace feeというものが要るのですが・・・。あんな西の端の萎み続ける県に最低見積もりでも0.5兆円とか・・・。そもそも在来線とフル規格新幹線を併せて走らせて一体全体在来線の利用客減少はどうするんでしょうか?

次世代、次々世代に残される負の資産としか呼べないこんなもの、政治家と土建屋と不動産屋と惚けた爺さん達以外に誰が要るんですかね?まともな思考回路が残っているとはとても思えない”西の果ての長崎”の話でした。

きっと将来「ああ、高速道路が作られた段階でその贅沢に満足しておけばよかった。」と思うことでしょうが、その時にはこの新幹線を導入したバカ達はもう墓の下です。まあ、そういった意味では言ったもの勝ちか!w

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