2023年10月7日土曜日

二泊三日の後の宮崎からの移動

年老いた両親の実家から去る日となりました。

本当は鵜戸神宮とかにも行ったりしたかったのですが、予定されている各種行事のスケジュールがそれを許しませんでした。特に明日長崎の「義実家」で行われる一周忌は絶対に外せませんので、今日のうちに長崎に戻っておく必要があります。

という訳で、まずは朝に施設にショートステイに向かう母親を見送ることにしました。何だか朝から出るとわかっている時間の直前にトイレに入ったっきり中なか出てきません。お迎えのバンが到着しても全く関係なし。こういう事には確実に貴重面な親父が「いっつもこうじゃ!」と言って怒っています。大声を出して予備に向かって戸を叩くと、とぼけた顔をした母親が出てきて平然として靴を履きバンに向かってゆるりと歩いていきます。

施設の方々は慣れたものでニコニコ笑っていますが、見ているこっちは申し訳なくて版で待っている他のお爺さんお婆さん2人に「本当にすみません」と平謝り。お爺さんもお婆さんもニコニコと笑って許してくれていますが、こちらは胃が痛くなりそうです。

こんな母親も施設では駄法螺を吹いては施設の方々を笑わせているというのですから、一見すると認知症に見えないという「家族にとっては」厄介極まりないパターンです。orz

別れ際にはただにこやかに笑って手を振っていましたが、おそらく施設についた頃には完全に我々の存在を忘れてしまうのだろうと思っていたら、施設の方々が母親を連れ帰ってきて言われるには「行きがけは未だ普通に息子さん方のお話とかしてましたよ」とのことでしたが、帰ってきて親父が観察していると、家に我々が居ないにもかかわらず全く我々のことに言及しなかったとのこと…。要するに記憶の中からは我々の滞在の記憶は消えているんですね。寂しい限りです。ホント、やりきれんですね。

家を去る際に親父に握手をして別れたのですが、眼から涙が流れる寸前。なんと親父が封筒を渡してきて「いいから使え!」と言って言うことを聞きません。こういう時に「要らんから」と言ってはいけないと昔、仲人をしてくださった法医学の教授から厳重に教えを受けていましたので「ありがとう!」と言って心から有り難く頂きました。

去っていく時に車の中から小さくなっていく親父を見ていると「これが最後になるような事もあるんだよな」という可能性の高い現実に今度はこっちが涙を出しそうになりました。(;_;)

高速では一旦「都城」の道の駅に降りてちょっとしたお土産を買い込みフェリー乗り場へ。今回も幸いな事にタイミングはバッチリで、到着したと思ったらもう乗船開始。直ぐに海の景色を眺めながらの長崎への移動となりました。

長崎に到着してからはアッという間の実家への接近でしたが、その直前に新しく建てられた義父のモダンな墓に立ち寄り手を合わせてお参りさせてもらいました。家に到着すると何故か頭が痛くて、直ぐに寝てしまいましたが起きてからは寄ってきた近隣の親族一同と夕食を摂って一段落となりました。

忙(せわ)しないスケジュールですが、有効に使って名古屋へ戻るまでに終わらせることは全て終わらせて帰宅したいと思っています。

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