実は次女のバイトの一つに近所の老健での食事作りがあります。
そこで仕事をするのに朝5時には普通に仕事をしたりしてるのが「昔の次女」を知る私には驚きなのですが、そこの厨房に居るおじさん、おばさんにいろいろと優しく教えてもらって急速に料理の腕に磨きがかかったようです。
そこでの話を聞いているとやはり認知症の老人たちも含めて、まあ私の両親世代の人々がケアをされているようで、ポイントとなるのは其々の入所者にあったものを作るというよりも量の調整や料理の硬さ等の調整がメイン。
誤嚥をもたらす様なサイズの粒を出してはいけない人とか、流動に近いものを出す人出さない人など、そういう事に気を使う必要があるというどこの老健、病院でも聞かれるような話を母親としているのを聞きます。
ところが、この前の法事で九州に帰った時に聞いた保育園での話は全く別世界でした。義理の妹がこれまた近所の保育園で栄養士として働いているらしいのですが、今の保育園の子供達は各種のアレルギーに対するケアが物凄く細かく分類されていて、定期的に食べてはいけないもの、食べられないもの~の様な聞き取り調査が行われているのだそうです。
それに合わせて作る側も必死で食事の中身を微調整するということで、正直「めちゃくちゃ気を使う」と言っていました。まあ、確かにそうですよね。食べ物によっては酷い湿疹や喘息のような症状を出すこともありますし、極端な話ピーナツ・アレルギーなどの様な激烈なアレルギー反応は自分の近くにそれがあるだけで気絶しそうになるような子供まで居るでしょうから。
そう考えると、我々が幼稚園や小中学生だった頃などというのは、ほぼ全くアレルギーのケアなんぞなかったというのが日常だったと思います。食べないと何時までも教室の後ろでごそごそもぞもぞと食べさせられ、昼休みの時間が終わり、掃除の時間が始まるまで時々食べていた子がいたのが未だに目に焼き付いていますが、当時のああ言う状況ってもしかしたらアレルギーで食べるのが苦手とかいう子も含まれていたの「かも」しれませんね。
それにしても、今の時代(私の長男も少しありますが)何らかのアレルギーを持つ子が本当に増えましたよね。昔から一説には清潔な生活がその大本などと言われていますが、そのほかにも戦後激増した花粉類の影響で惹起されているとか、人口添加物の影響などいろいろとその原因は追究されています。
何れにしても食事を作る側の人間にとっては将来、給食の様な公的サービスとしての一律の食事提供というのがますます難しくなる時代が来るような気がしないでもありません。
私の勤める病院では今までの所、じいちゃんの中に「青魚」がダメという人が2名居たのが印象に残っているくらいですけどね・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿