2023年10月24日火曜日

次々に届く荷物を見て

何でこんなに素早く配達されるのでしょうか。

今回次女のアートの制作に関連して、下地の準備に使うジェッソや数種類の大型のアクリルペイント、その他の諸々をアマゾンを通してネットで注文したのですが本当にそれらの到着はあっという間でした。

その一方直近のニュースでよく視るのは「深刻化するトラックドライバー不足」の文字。30億トンの荷物を運ぼうにも年々高齢化してくる平均的な種々のサイズのドライバー達。

しかも、時間指定や配送は準備できたらバラであっても直ぐ発送等と言うあり得ないようなサービスのセッティングで行われるせいで人口は減ってもそのパッケージ数は増えはしても減ることはありません。こんな事していたら需給のバランスがぶっ壊れるのは日の目を見るよりも明らかな事なんですが、今のところブレーキング・ポイントに向かって真っすぐに突っ込んでいっている感じです。

置き配やロッカーへのデポジット、コンビニ預かりなど様々な工夫を凝らし続けている配送側ですが、ラスト1マイルの厳しさにはどこの会社も頭を悩ませているのは配られる側のこちらでさえひしひしと伝わってきます。

良くトラックドライバーや小型貨物便の人が荷物を投げて起こっている様子などが盗撮されて拡散されたりしてますが、何度配送し直しても不在とかいうような状況の家があったら、配送する側も泣きたくなったり怒りたくなったりするのも「私は」理解できます。無論だからと言ってパッケージを投げたり蹴ったりして良いなどと言うものでは全くありませんけどね。

病院関係の知り合いの方で、仕事を退職された後に黒ナンバーの軽トラを購入されて自分でラスト1マイルのデリバリーの仕事をされるという方の話を聞いて「それありかも」とは思いましたが、如何せんトラックドライバーの年収は正規であっても平均して500万の年収に届かないという話。

これでは腰を痛め、疲れ切った中で夜遅くまで再配送を繰り返す中での仕事に人が集まる訳がありません。やはり彼らの年収を上げていく為には「労苦に見合った賃金」を払うべきで、アマゾンもそろそろ過剰な明日お届けとか本日配送とかいうよな無理筋のデリバーは行わずに、最後のオーダーまで「まとめて」配送を許すなら5%引きとか、一個ずつ直ちに配送させるならすべての商品にそれぞれ5%上乗せして配送させるなんて条件つけても良いんじゃないでしょうか。

それくらいは受益者側である購入者も負担してあげないと、サービスの質を維持できない時代が「直ぐそこ」まで来てると思うんですけど、私が無理筋言ってるんですかね。w

殆どのモノはちょい我慢しておけばやがては家に来るもの。よほど急ぐのであれば速達のように特急料金のような柄分を払うようにしておけばよいのではないの?と思うのは間違いですかね。

アマゾンは自分達だけで完結するアマゾン・ロジスティクスと言う配送システムの構築を目指しているとのことですが、実際にそこで働く人達の労働条件が良質なものであることを心から祈るばかりです。

ロボットとか自動云々と言うシステムの大量導入をしなければとてもとても間尺に合わないような凄いシステムとなるしかないのでしょうけど、ジェフ・ベゾスならやるのかもしれませんね。ただ、アメリカではアマゾンの配送センターは私がアメリカに居た頃は現代の奴隷工場等とも呼ばれていましたが…。


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