15歳と6ヶ月を迎えようとしている我が家の老ヨーキー。
最近は気管虚脱の延長線上に盲目状態である事が加わって居ることは以前もここに記しましたが、最近は本当に苦しそうです。静かに寝ているか、ヨロヨロと立ち上がって静止状態にあるか、部屋中に敷き詰めてあるシーツの上を咳き込みながらぜいぜいと所在なさげに歩き回るかの3つの状態しかありません。
苦しそうな時にはダラダラと涎を垂らすことも多くなってきましたし、高齢のため鼻は最近ずっとカラカラです。若い頃は体調がよっぽど悪くない限りは鼻はてらてら艶々だったのですが、鼻の乾燥具合は人間でいうところの老人性乾皮症のようにも見えます。まあ、舌は未だ艶々していますから大丈夫だとは思うんですが。
取り敢えずもう次女は気が気でないようで、母親とともに排尿、排便、食事の状況などを事細かに記録しながら種々のケアに全身で取り組んでいるようです。バイトも実際のところ休みがち。アメリカで小学校低学年の頃から一緒に過ごしてきたヨーキーは彼女にとっては弟か息子のようなものなのでしょう。
少し咳き込んだと言っては動物病院に連れていき、また咳き込んだと言っては病院に行きと言う感じで多額の診察代が飛んでいきますが、娘にとっては「何とかしたい」という気持ちの前に冷静さを欠いているような気がします。私も娘に請われて推定できる現在の犬の生物学的状況を獣医師の報告や投薬内容(薬は驚くまでもないことですが、人間用の薬を量を変えて投薬しているものがほぼ100%のようです。)から推定して説明を尽くしてあげるのですが「解ってはいても」苦しそうな様子を見せると連れていきたいのでしょう。
しかし、如何なる生物にも寿命と死があります。それは生まれたからには必ず起きること。加齢の末に最後は静かに息を引き取るのですが、こうやって闘病を助ける中で娘もそれを受け容れる日が来ることでしょう。
それまで、後悔の無いように過ごしてくれればそれでいいと思います。
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