2023年4月17日月曜日

スピード退社をする方々

入社X日で退職決意とかそもそも入社前に出社自体をせずに親に退社の電話をしてもらうとか言うような連中が世の中にはいるようです。

まあ、社会に出られないような引きこもり状態ではないとうだけでもまだ良いのかな?と少し考えてみたりもするのですが、その「自分の選んだ会社」に裏切られたとかいう種々の事情を縷々書き連ねる方々の記事を見ていると「君だいじょうぶ?」という感慨しか持てません。

そもそも己が所属しようとする組織に対する下調べの甘さというか情報収集力の欠落、その挙げ句に超絶ブラック云々と言うお決まりの台詞が続くのですが、その全ての結果を受け止める主体としての御本人が「自分の選択」が発端となっていると言う視点が欠落している様子が痛々しい限りです。

例えば私の居た研究の世界でも最初に入った研究室が反りが合わないからとか言って直ぐに辞める人もいれば、石の上にも三年方式で取り敢えずはいろいろやってみてから先を決めてみると言う感じのやり方をする人も居ます。多くの場合は理想と現実の間でギチギチに格闘しながらも形を残すというのが「普通」なんですが、世の中いろいろなことに耐性が低い人達が一杯いますから私は驚きもしません。

逃げるのも全然構わないと思うんですけど、大事なのはその次のステップ。永遠に逃げ続けることは出来ません。逃げ続ける人もいますけど、最後はゴミ屋敷で埋まって死ぬとか親の干からびた死体の横で寝起きするとかいう人生が待っているかもしれませんというような事態に耐えきれるかい?ということです。

親が守ってくれたりすることで、昔からいろいろな事に耐性無く社会人になる歳にまで運良く到達した人に「我慢すること」など無理でしょうし。社会人になって初めてホンモノの壁に出会ってそこを越せるかどうかと言う試練が登場した時にそれを利用するレベルの強者も世の中には居るという事実。そんなガチタフな人達と競争していくのが社会人の世界です。

嫌なことから全て逃避し続ける人生も良いでしょう。いじめを受けた、パワハラを受けた、と「感じる」人もいるでしょう。では全部訴えますか?と言う話。自分がその組織にふさわしくないからそこには属さないと言えるほどに本当の能力あるならそんな会社の云々など関係なしに自分で会社を設立したり、上司を驚かせるような活躍を見せたりしませんかね?

おそらく、就職した若人達の99%はそうでない人達。大学で習ったことや就職試験で準備してきたことを今の職場では上手く使えずに悩んだり、やらかしたりしながら育っていくものではないでしょうか。その途上で耐えきれれずに逃げる人も当然いることでしょう。しかしどの時代にもどの場面でも大事なのはresilience。挫けることが百回あっても、休憩を入れつつも…その次にはどこかで立ち上がる事さえ出来れば良いだけです。

苦しくて逃げる事は幾らでもあって良いでしょう。しかし、人生どこかで踏ん張るところは必ず来ます。そのときに備えて再チャレンジもありかな。しかし、実際のところ再チャレンジのほうがシンプルなチャレンジで我慢していくよりもよっぽどハードルは高いというのは世の常のようにみえるのはオジサンだけでしょうか。

そもそも再チャレンジして成功するような人間はどこでも頑張れるし、「最初の選択でどえらい失敗」というのをしないような気もしますが…。

逃げても良い。でも人のせいにばかりせず、挑戦する人生というのを選んで欲しいと思います。特に若い頃にはそれをやり直すチャンスも体力も豊富ですしね!


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