2022年9月11日日曜日

オミクロン株の拡散と病棟

遂に名古屋や東海三県でもコロナの新規感染者数が大きく減少し始めました。

結局私自身が勤める病院も、幾つかの病棟単位で新型コロナが発生したのですが、発生した病棟ではその病棟の患者さんのキャラクターによって特徴的な拡がり方を見せました。

全く患者さんがベッドから動かないような病棟ではもしコロナが拡散するのであれば、基本的にヘルパーもしくは看護師達が拡げていることになります。
そして患者さんが認知症が酷くて自分達で歩き廻るような病棟では基本的にコロナの感染拡大をストップすることはできません。(このパターンでも当然、看護師やヘルパーさんあ追加的な拡散の手助けをしている可能性は否定できませんが。)

いろいろな病棟で今回新型コロナの拡散を経験して気づいたのは、病棟に入っている医療スタッフの中に理解力の低い人がごく少数でも入り込んでいると、その人を中心に爆発的に感染のリスクが上昇することです。

病棟を観察していた時に、特にその事を感じました。ある年配のヘルパーさんはあれほどしつこく実演まで入れて、本人達にも一人ひとり実演させて教育したはずの手順を勝手にスキップした上に更に患者さんの間での移動で換えるべきプラスチック・ウェアを換えずに次々と作業を行っていたのでした。これでは感染が拡大しない訳がない!というものです。

結局感染防御のシステムはモノと人で成り立つ訳で、モノをいくら揃えても人がそれを運用出来なければ役に立たないという訳です。orz

幸い今回のオミクロン株の拡散においてそれが直接の原因となって亡くなられた方は私の受け持ち病棟では発生せず、オミクロン株は症状も熱発と咽頭痛が多く、昨年はじめの頃までの新型コロナとは本当に病原性が変わったなと強く思います。

今回の第7波の急速な新規感染者減少、コンスタントに続いてくれることを強く願うものです。

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