2022年9月24日土曜日

ロシアの侵略で連想すること

ロシアお得意の毎度のインチキ住民投票が東部各州を始めとして予定より早くはじまったようです。

ニュースを見ていて哀しくなるのは、この「誰がみてもインチキ」と解るこのチープな侵略の手法が旧日本軍が満州国と後に言われたエリアで行なっていたやり方にソックリな事。時代が変わっても侵略を行おうとする人間の発想は全く変わらないことの良い証左です。

日本の場合は対外的に新たな領土と資源を求めることで世界恐慌からの脱出を図ろうとした訳ですが、現地の人間がどう思うかなどということは全く関係なく現地政府というものの混乱に乗じて日本が勝手に他所の土地に行って、当時の張作霖が力を持ったエリアを助けるというような名目で進出した挙げ句、協力をしようとしない張作霖を中国政府が爆殺という手法で殺したという事にして、今度は担ぎ上げた溥儀を頭とする日本の傀儡政府を作り全世界から避難を浴びたわけです。

やっている手順や場所は違うものの、おのれらがその工作内容をどう正当化しようとも、外から見ている人間にはその工作自体のお粗末さは全くチープ以外の何物でもない訳で、当時は国際連盟における日本、そして今は国際連合におけるロシアという容器と中身のラベルが変わっただけのほぼ同一の侵略同化政策が進んでいるわけです。

日本の頃は事変と呼び、ロシアは特別軍事作戦と呼んでいるようですが、先の事変と今回の作戦で大きく違うのは2つ。1つ目は攻める側が核というとんでも無い武器を持っていること、そして2つ目は攻める側が国連の安保理常任理事国の一つということです。

これ一つを見ても、安全保障理事会などというものが戦争の暴発に対する安全装置としては、全く機能していないことがよく判ります。安保理常任理事国が前時代の帝国主義的なアクションを起こし、かつそれをもう一つの赤い帝国主義国家が補佐する等というシナリオは最も存在して欲しくない筋書きの一つです。

この出来レース投票が終了した後は高らかに領土宣言をして、そこに進軍してくるものは核で脅して(十分使用する可能性がありますが!)でも、逆に侵略者として己を正義の味方として戦いたくもない徴兵要員達を用いて戦わせるのでしょうね。

戦術のみならず戦略でもボロ負けのロシア。最後の頼みの綱は核という「使えば負け」のカードのみです。

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