2022年6月10日金曜日

オバサンの財布

先日、ある番組の画面での中年女性の街角での支払いを見ていて嫁さんと話が盛り上がりました。

それはその時女性が見せていた厚さ5センチはあろうかと言うほどの財布に関するものでした。恐らくもともとはどこかのブランド財布なのだろうと思われるようなかっこいい財布だったんですが、中にクーポンやカードを詰めすぎて猛烈にブカブカになっているのです。

その例に引きずられるかのように、その店にやってくる女性達の財布が立て続けに映し出されていたのですがクーポン、クーポン、クーポン、レシート、カード…と山のように買い物関連の「お得」系のカードや「買い物後」の紙などが詰まった厚さ3-5センチ程度とこんもりした厚さになった財布の群れが映し出され、その度に撮影された女性陣が照れ笑い、ガハハ笑い。

たまたまだったのかもしれませんが、病院で弁当などの支払いをしている時の看護師さん達の財布を見ていても、紙幣が100枚位入っているんでしょうか?と言うくらいの厚さを見せた財布でも比較的普通のように思えますから、これらの女性陣が画面で見せてくれた財布が取り立てて別格なのではないのでしょう。

そこでうちの嫁さんは如何かというと、やはりいつ買い物をしても近所の良く行くお店のみならず滅多に良いかない店のクーポンも「あ、あったと思う」とか「スタンプ・カード持ってる!」とか言う言葉がすぐに出てくるのです。私にしてみれば、内心「え、こんな店にいつ来たの?」とか言うような所であっても、本当に家に置いてきたりせずに何時でも持ち運んでいる状態なんですね。w

私はと言うと、そもそもクーポンやスタンプの類はオファーされても殆ど「あ、要りません」と言うか、電子的に直ぐに貯まるものをスマホで差し出すくらい。財布が厚くなるようなものは基本的に一切受け付けません。ポケットが厚くなるのは嫌ですし、一時流行ったプロ野球のオッサンのようにセカンドバッグというかポーチのようなものを運ぶとかは嵩張ってしまうので、個人的には「あり得ない」と思っていますから心理的な予防策なんでしょうね。

私にしてみれば、そもそもが財布というもの自体を持ち歩かなくて済むような生活様式が理想。スマホでいろいろな支払いができるようになった現代の生活は有り難くて堪りません。

それでも「満タンになったクーポンでこれ買った」とか言ってニコニコと私の帰宅後に報告してくる嫁さんを見ていると、そういう事に小さな喜びを重ねている女性の姿を根っこから否定するのは野暮天そのものだなと思うのでした。


0 件のコメント: