2022年6月6日月曜日

クリーニング店の謎

今日は次女がアメリカから履いて帰ってきた「くちゃくちゃに汚れたVansの靴」をクリーニングしたものをピックアップしに行きました。

仕事帰りの道すがらにあるこのクリーニング店を以前から靴のクリーニングのために使わせてもらっています。一回のクリーニングが500円なんですが、以前一回だけ家のメールボックスに入っていた靴のクリーニング無料券を使用して少し古びかけていた靴を持っていったのですが、その仕上がりが余りに出来すぎていて驚いたものですから、それ以降黒色系のものなども含めて何回かクリーニングに持っていっていました。

さて、今回クリーニングでそこのおばさんと向かい合って仕上がった靴を見て激賞していた所、ふとした話の流れで「お客さんが取りに来ていない服で最長のものは何年くらい経っているのか」と言う質問をすることに。すると、ササッと眼の前の服を引っ張ってタグをチェックしてくださり「2014年ですね~」と言って「この支店が開業して直ぐくらいのスーツですね」と言って笑っていました。

私が「一体何年までお客さんの服とって置くんですか?」と逆に尋ねたところ「基本的にはずっとですね」とのお話。それじゃあ永遠ってことですかというような話をしたところ「以前、他のクリーニング会社でお客さんの服がずっと取りに来られていないので、お客さんに電話をかけてから確認をして(廃棄していいですか?)と伺ったところ、(結構です!)と言われたとのことで、実際に廃棄したらその同じ家族の別の人が取りに来て(あの服を返して!)ということで裁判になったことがあったんです。そしてその裁判で負けてしまったんです。それ以来、金額は大したことなかったんですけど服は永遠に取っておくことになりました」との事。碌でもない話ですね。ほんま。

約款では基本的に仕上げてから半年経過してしまった服は責任を取らずに廃棄できるようなことを書き込んであるらしいんですが、そこは客商売。捨てないんだそうです。

その受付のおばさんが教えてくださったのですが、以前勤めていたお店では27年前のものまで持っていたとのこと。やっぱり失礼ですが、この商売は私には出来ないなと思いました。「万一支店が廃業する時はどうするのですか?」と伺ったら「近くの支店に移動させてお客さん達に一軒一軒知らせていくんです」との事で、気が遠くなりそうでした。

彼女によれば「以前は固定電話の方が殆どだったので、引っ越していかれた後はもう連絡がつかなくなってそれで終わりなんですよ!」と言って笑われていました。

500円のクリーニングに行っただけなのにちょっと賢くなった気がしました。


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