2022年1月22日土曜日

温暖化がもっと進んだ時に起きること

Gigazineを読んでいた時に思わず「ほ~」と思いました。

その記事は今も進んでいて、これからも進んでいくと言われる地球温暖化に伴う氷床の溶融によってどれほど海洋面の上昇が発生したら、実際にどのように各国の海岸線に変化が出現するかというのを実際に地図上で見せてくれるものです。

サイト自身はFlood Mapというもので、シミュレーションをいくらでも見せてくれます。

例えばグリーンランド氷床の完全溶融がもたらす影響は全世界の平均海面の7メートルの上昇で、その影響を実際に名古屋を中心とした東海3県で見渡してみると以下のような地図になります。
かなりドラマティックに伊勢湾が拡がって、1千年ほど前の地図よりも更に海岸線は北上してしまいます。幸いにして私の住んでいる名東区はこの程度の海岸線の変化ではびくともしません(スライダーを変えて+60mにしてもまだギリギリで生き残りました!)が、実際のところこういう海岸線の変化が起きたら名古屋の産業は勿論、三重県、岐阜県も経済的活動は圧倒的にTHE ENDです。

なによりも、東海道の動線が全て消失するという状況ですから、いろいろと終わってますよね。名古屋の中心部は全く無くなって高層建築物以外のほぼ全ての2階建て程度までの建物は水面下。関東平野もかなり悲惨で日本の経済活動どころか政治の機能もほぼ完全停止レベルの影響を受けるのは明白。千葉も推移上昇のスライダーを変えてみると、レベル次第では容易に房総「半島」が房総「島」になってしまいます。

勿論、海外に目を向けてもこういった海面上昇ではツバルなどを含む幾つかの太平洋上の諸島は消失。中国でも沿岸部にある巨大な都市が次々に広範囲で海に飲み込まれてヤバいことになっていきます。アメリカもNYでは+7mでさえブルックリンなどは完全水没。

CO2の排出規制に真面目に取り組まないと、巨大台風や竜巻その他の異様な気象変化だけではなく、海岸線の変化だけでもこれだけ壊滅的な変化が出現するという事を見せつけるわけです。

人間の世界の日常の平穏なんていうのはちょっとした自然界の変化であっと言う間にボコボコ。頭では解かっていても、視覚化されると説得力がいや増します。海岸線の内陸部への侵入は避けられないでしょうね。おそらく。


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