2022年1月28日金曜日

マザコン・クソ野郎

以前から私は周囲の人に「マザコンとロリコンは一生治らない」と断言しています。

未来にはいわゆる精神発達遅滞の問題や認知能力の改善を期待できそうな薬や治療法というのを期待できる時代の到来を夢見ることが出来る「可能性」が見えて来る時代がそこまでやって来ました。実際に実験室レベルを少しずつ超えて神経再生の世界は確実に進んできています。

しかし、マザコンとロリコンはそんな時代が来たとしても治らないビョーキと強く信じています。私的には50年を超える周りの人間観察の結果としてそういう信念を持つに至っている訳なんですが、今回またそれを補強するようなとんでもない事件が起きました。

埼玉で起きた弔問に訪れた訪問診療の医師達7人を人質にとって散弾銃で撃ち殺した66歳のクソ野郎は確実にマザコンでした。今判明している話を繋ぎ合わせて全体像を浮き上がらせてみると、92歳の母親が数日前に亡くなっているわけですが、在宅で胃瘻を使用したケアが出来ないことに強い不満を持っていたというようなことらしく、以前母親を連れていっていた病院においても、待合室に並んでいる他の患者さん達を差し置いて「俺の親を先に見ろ」というような事を平然と、しかも何時もしていたとのこと。

典型的なクレーマーですね。どこの病院にもこういった「正直なところ来て欲しくない」タイプの輩は居りまして、病院によってブラック・リストを作成してさらなる問題を万一起こせば警察に遠慮なく介入して貰うところもある位です。

私の患者さんの子供の中にも本当に「頭大丈夫?」というようなリクエストをしてくる輩がごく稀に居りますが、正直そんなのは数百人の患者さんに一人というような感じ。電話で明らかな酩酊下で大声で怒鳴ってくるのもいますが、では病院に来てくださいと言うと決して来ないようなのも居ました。大声で怒鳴ってくれば「これは脅迫ですか?」と一言言うと突然怯んで口ごもり「そんなんじゃ無い!」と言って突然電話を切る他の輩も。こちらも慣れたもんで、対応法というのは何パターンもありますからごく冷静に対応するだけなんですが、困ったちゃんは何処にでもおられるものです。

しかし、今回のように家に呼び出して散弾銃で人殺しをするような極端な人間は止めようもありません。92にもなる母親は既に人としての寿命を迎えていた筈で、その母親が亡くなった事を悲しんでだか何だか知りませんが、そこには逆に人の命に対する何の哲学もリスペクトも感じられません。年金の継続が無くなったのを怒ったのか、それともマザコンマインドがはち切れたのか。

一人の女性の穏やかな人生の終焉を導いてくださろうとしていたと思われる地域医療の要とも呼べる先生を無残に散弾銃で撃ち殺した糞クレーマーに厳しい処罰が下される事を強く望むものです。

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