2022年1月12日水曜日

外国で外国人として過ごす事の大変さ

今の時代、病院勤めをしていると多くの外国人労働者と「普通に」交わって仕事する事になります。

恐らく、IT関連や工場勤務等をしている方も食品関連の仕事をされている方もそうでしょうし、コンビニなどは特に夜間のシフトは東南・東アジア系の人達で支えられているのは周知の事実です。

海外で外国人として生活している方々だと私の書いていることが理解できると思うのですが、外国語を使って外国で生活するというのはいろいろな意味で「不利」な状況に置かれます。
日本の中に居てさえ方言が違えば緩い言葉のハンディはあるものですが、ましてやそれが外国語となると単語の意味を知っていようとも文化的背景が違えば、そして世代が違えば意味が全く掴めないような「言い回し」が幾らでもあります。

しかも、そういう日常会話の世界での不利だけでなく実際には役所に提出する書類の山とも格闘するわけです。アメリカでも税金や学校へ提出する書類、先生との遣り取り、親同士の書類回覧、息子の障害者申請とその後の年金申請等々、日本においてさえそもそもやったことのない仕事をし続けたわけです。我々が日常の科学研究や日常生活会話で使わないような単語も書類申請時には学習しないといけないわけですからそれなりに苦労は上積みされます。w

たとえ外国語であってもその使用ものが多い言語であれば、例えばアメリカではスペイン語はほぼ同一のサービス・レベルが電話でも書類でも受けられますし、ベトナム語や中国語も多くの連邦政府レベルでのサービスが受けられます。しかし、日本語は・・・。所詮マイナーな言語ですからね~。英語を勉強したほうが嫁さん的にもワタシ的にも早いわけです。

今回、病院でコロナ禍に関連して出された子供手当の申請をきちんと行っているのかどうか手短かに数人の外国人ヘルパーさん達に伺ってみたところ、「してない」「知らない」との事。十年以上日本で仕事をして子育てしている人でもやっぱりこの状況です。

日本に居てこういうサービスからこぼれ落ちてしまう大量の長期日本定住の外国人達へのサポート、行政はもっと真面目にして行くべきだと心から思った今日の私でした。


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