この2週間ほどはまさにうなぎ登りと言って良いでしょう。
愛知県における感染者数は以下のグラフのように急上昇し、以前の第5波の時点の勢いをコピーしたようになっています。時期的に成人式や正月の参拝が重なり、表に見えない状態で静かに市中に拡がり始めていたと思われる(恐らくは多くがオミクロン株等の変異株)コロナの爆発的な表出を見せているものと思われます。
愛知県内全体での変化。 |
名古屋市内での感染者の変化。 |
また、直近では実際に院内で働いているある人物が抗原検査とPCR検査で陽性と判定され、周囲にいた人間は肝を冷やされた状況です。斯くも容易に日常生活の中で周辺に接近侵入してくる新型コロナの浸透力はかなりの脅威ですが、当初予測された如く、感染力の増大とともに(一般的な意味で)次第に病原性が低下しているようで、感染症学的にはある程度予測されていたこと。現在の状況でもし感染者数が増えても死亡者数の増大が見られないようであれば、たとえ2類感染症としての取り扱いという意味で入院の方向が進んでしまった現在の状況が、インフルエンザと同等の5類に分類変更されれば、入院患者数にも大きな変更があるものと思われます。
そもそもインフルエンザ自体も極悪な感染症で、毎年多くの高齢者と基礎疾患を持つ人々を大量に殺し続けています。この二年は恐らくは海外からの人の流入が途切れた事とマスク着用でインフルエンザは姿を消していますが、今後はコロナもこれと同様の感染症に姿形を変えていく可能性がありますね。
この第6波の推移を息を殺して見守るとともに、院内でインシデントの発生が最小限に抑えられる事を只管祈っている私です。
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