2021年10月9日土曜日

両極端な人々(清潔と不潔のハザマ)

テレビの人気企画でいわゆる汚屋敷に住む芸人の部屋を掃除好き芸人が綺麗にしていくという企画があります。

その企画は嫁さんに初めて番組として見せられたときに「凄い綺麗になるもんだな~」という驚きと同時に、そうなる変化の前提を作り上げた驚くほど汚い部屋に住み続けている老若男女を見ていると「片付けができない」という次元を超えて、よくまあこんな部屋で人間としての生活が出来るなと単純にアゴが落ちます。

部屋に住んでいると言うよりも、雑多に突っ込まれたゴミの塊の中でインスタント食品や買ってきたお惣菜を食べ散らかして、そのゴミの脇に残る狭いスペースで寝るという毎日は既に人しての何か大事なものがぶっ壊れているとしか思えないんですが、似たような人の元祖は恐らく葛飾北斎ですよね。この人も確実に家族も含めてぶっ壊れていたようですが、天才だから許されますか。

このゴミ屋敷の住人以上に私が「壊れてるな~」と感じたのは清潔側に極端に寄ってしまっている芸人達の姿。これも以前からカメラを家に設置してその異様な潔癖症を画像に残していますけど、完全にOCD(Obsessive Compulsive Disorder)だなって思いますね。

シャンプーをめちゃくちゃ使い続けて体や髪を洗い続けたり、部屋に入る時に素っ裸になって家の中を何度も何度も掃除機とモップっで拭き続けたり、部屋の中に入った時に外から持って帰ったものを全て風呂場で洗うとか、家を汚さないためにそもそも一切人を家に入れないとか。

その正当性を誇らしげに語る病人もいれば、己の様子を画像で客観的に見て自分を「きもい」と改めて言う人間もいましたが、何れにしてもその特徴は自分の意志では止められないこと。

これらの深刻さには家族の関与がある場合にはよりデカくなるようなのですが、こんな人の配偶者になるような人は大変でしょうな。(相手がいればですが・・・。)

生物として生きていくということは「清潔と不潔」の間を往来しながら生活するわけです。口からものを入れても必ずそれは無数の大腸の菌からの処理を受けて最後は糞となってでてくるわけですが、それを体内に抱えつつ一生を送っているのに外はアルコールをシューシューやってと言う生活。

今回のコロナ禍で、この素因を持っていた人達は発症したり余計に症状が酷くなったというような人も「大量に」いるでしょうね。単純に可哀想な人達です。治療も可能なんですが、その頑固さと個人史次第では治らない人もいます。

医者の中にも普通におりますので、驚きはないんですが・・・。(因みにその方々は配偶者フリーです。)


0 件のコメント: