2021年10月2日土曜日

昔はみんな車に積んでたもの

今日、書店に行ってある本が目に止まりました。

本の内容は「全国キャンプ場ガイド・CAMP Field Guide 1000・西日本編」というもので、アノ!昭文社の本です。
とは言うものの、昭文社と言っても女性には特に馴染みがないものなのかもれません。4つ年下のうちの嫁さんも昭文社という言葉に対して「???」と言う反応、更にダメ押しのマップルという言葉にも全く反応しませんでした。

1980年代に運転免許を取得した我々の時代、GPSというのはまだまだ全く表には出てきていなくて、種々の方式が試されてはいたものの、実際に試乗した高級車などに搭載されていたGPSで使ってみても「全く」使い物にならない酷いものでした。反応は遅いし、海岸線を走っていると自分の車が海の上を走るなんていうのはごく普通。w

という訳で、貧乏人の我々学生が必死でローン組んで移動するときの友達はどでかい地図の本。それが昭文社のマップルでした。どこかにドライブに行くにもその目的地のエリアの大縮尺の地図で目星をつけて「国道X号をYまで行ったら右折してZキロ程度走ったらそこを左折して云々」というのが昔の運転方法でした。多くの車ではその車内に日に焼けたマップルが1、2冊は積まれていたものです。

いま、GPSシステムが当然のように車についている若い世代の人達にとっては、そういう移動方法は「あり得ん!」の一言で終わってしまうのかも知れません。しかし、お金のない我々貧乏学生は立ち寄ったガソリンスタンドで、そこの回転式書架に大量に突っ込んであるいろいろなエリアのマップルからちょっと失敬して目的地あたりの地図を再確認したり、向かった先の親切な通行人に「XXXXってどういけば良いでしょうか?」と言う感じでコミュニケーションを図りながら進んでいったりしたものです。多分、同じことを今の若い人たちにさせたら恐ろしくて出発さえ出来ない人もいるんじゃないでしょうか。

今のように電話番号一発で目的の店や施設の名前が出てきて、駐車場まで案内してくれたり、キーワードでそれらの関連施設がマップのエリア周辺に次から次に表示されるとか、当時の技術水準からすれば構想ノート(遠い未来編)に出てくるだけの、もう本当に夢のまた夢の世界ですが、今はそれが目の前にあって電話の中でさえそれが見えて、渋滞や事故の状況まで判る時代。

昭和は遠くになりにけり。平成の初期のテクノロジーでさえも今と比べれば「良くあれで・・・」というようなものばかりでしたが、その時は便利に感じてましたからね。みなシステムは便利に贅沢になり続けていきます。

きっと50年後には今の我々が説明を聞いても「なにそれ?」というようなレベルの便利なサービスが登場してきているのでしょう。勿論、我々はもうこの世には居りませんが!w

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