最近、多くの方々が普通に長生きをするようになって認知症の方が増えています。
そんな時代において認知症の人間をサポートするのは認知症になりつつある患者さん達自身の積極的関与も含め、家族、地域の御近所さん、数多くの公的機関、かかりつけの医師、認知症の専門医など様々。
ところが、意外とこのシステムにも「中抜け」というのがあって、地域及びかかりつけの医師達と専門医の間のブリッジングをするもう一段のリングがなかなか少ない状態でした。そこで設定されたのが、公的に認められた認知症サポート医という存在。
認知症の人々はその多くがその認知症を発見されるまでに種々のパスウェイを通って最終的に「届くべき機関」に辿り着くと言うケースです。そもそもが公的役場にまずは相談するという事や掛かりつけのお医者さんに行っても認知症のケアをどう受け始めたら良いのかという事すら知らずに途方に暮れている人々がまだまだ多いというのが現実。
実際のところ、そういう人達に次に進むべき道筋を示してあげる事ができる人達が増えれば増えるほど世の中はもっと住みやすくなるわけです。認知症なんて今の「皆」普通に長生きする時代においては病気というよりも長生きの結果として現れた一表現型のように普通になってきています。しかし、その表現形は実に様々。勿論、死ぬ直前まで心も体も健康長寿ならそれに越したことはないんですけど普通はそうはなりません。
結局、簡単に言うと欠けたものがあればそこはサポートすればよいだけの事。ただしその時にサポートの量と質は限定的であれば困ってしまうのは認知症の人。物理的にも経済的にもそういった人達をサポートするために今回の資格を取得することを病院の事務方トップから依頼されました。
実のところ、この制度を利用して資格を取得することで病院側は追加の保険加算が淡々と得られるのがメリットなんですが、私自身はこの資格取得時の学習を通じてもう一度現代日本における認知症に対するケア・システムの学習と認知症そのものの診断におけるアップデートされた手順を学び直そうと思って取得することにしています。
取り敢えず、6時間半分の事前学習用のレクチャーをネットで受講し学習した後テストを受けました。今のところ後は今週土曜日のグループ・ディスカッションが残っているのでそれを終了させたら資格取得です。
これで訪問診療での認知症の人々のケアも含めもう少し自分の実力が上がって、より質の高いサポートが出来ると良いなと感じている次第です。
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