2021年9月18日土曜日

興味の延長に生きていける人は一生幸せ

嫁さんが見ているテレビにエジプト大好き少女と骨の大好きな少年の話が出ていました。

「博士ちゃん」と言う番組で、その中で最初に出てきた少女は恐らく小学生だと思うのですが、エジプト考古学大好き少女で、古代エジプトが好きすぎる余り、自分の手で魚のミイラを作ったりしているとのこと。番組の中ではサプライズがあって、エジプト考古学の泰斗である現地の世界的博士と直接ネットで対談して、最後には招待状発送の約束まで頂いてしまったという顛末付き!

二人目は骨に興味がある中学1年生の男の子でしたが、この子も自分で動物の体を家の外で腐らせて骨格標本を作ってしまったりする本格派。しかも、小学生の段階で立派な論文級のリサーチをしている子です。

番組の中では東大の進化生物学の遠藤教授の研究室に行って実に貴重な経験を短時間で積ませていただくのですが、何という羨ましい子だろうと思いました。しかし、それもこれも彼自身が「骨」というものに対する異様に突き抜けたレベルの興味を持っていたことが全ての始まりであって、かつ素晴らしい指導者がこういった子に知的好奇心のベクトルを延長させるような方向付けをプライミングしてもらった時に一体どんな化学変化が起こるか考えただけで胸熱です。

幸せな「科学の子」と言うのはこうやって今も世界中で湧き出しているんだろうな。

ある子供がなにかに強い興味を持った時にそれを切っ掛けにして正しく伸ばしてあげられる人がどれほどいるでしょうか。ファインマンの話などを読んでいると、親父さんとの対話における物事の不思議に対する回答の内容が素晴らしかったことなどが出てきます。

少なくとも愚かな言葉で今まさに伸び出ようとする巨木の木の芽を踏み潰したりするような事のないように気をつけていきたいと思います。どんな子供も、正しい環境に置いて正しく導けば、学校の勉強とは全く別の方向でも素晴らしい事を一生のうちに成し遂げる子が沢山いると信じている私です。


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