Youtubeは本当に素晴らしいメディアです。
私の場合、premiumに入っていなくて下らないCMが割り込んでこようとしますが、adblockを拡張機能に入れていますのでそこは瞬間的にスキップしてくれる設定になっています。その多くはゲームのインストールを迫るものとダイエット系統の非科学的なCMで「こんなモノ本当に信じて購入したり入会したりするやつが居るんだろうか?いや、居るからこそこれほどまでに金を投入して宣伝してももとを取るほど騙される奴らが居るんだろうな。」という感想しか持てません。
まあ、そんな話は今回は脇においておいて、私が中でも感心するのは昔のドキュメンタリーものを50年、60年経ってその映像を好意によってフリーで開示してくれている幾つものスタジオがあることです。その中の一つに「山かげに生きる人達」というものがありました。
1969年の制作なのですが、1965年生まれの私にとってさえ「これは、、、」というような山形の僻地にある文明というものとはほぼ切り離された生活を送る炭焼きの一家の物語です。
風邪をこじらせても解熱剤も抗生物質もなく、医者がいる診療所まで一時間以上のところに住む一家。そして治療施設に届くことさえなく普通に死んでしまう子供達。そしてそれを淡々と受け容れる親。そう言えば、私の親の世代の頃には兄弟姉妹の中に幼い頃に無くなってしまった子遠が居るのはまだまだ普通のことでした。しかし、もうスグそこに1970年が来ようという頃でも未だこういう生活が残り、幼い子供達が先生の言葉を素直に信じ、先生も子供達を我が子のように思い可愛がっていた時代が未だ有ったという事に深い感動を覚えます。
その後、このビデオを解説してくださっている多くの方々のコメントを読むとこのエリアは今では高級和牛の産地になっているとか?ただし、少なくともこの炭焼きと言う産業自体が石油文明がこれから発達しようという日本では既に急速に終わりを迎えていた産業だったことも事実。
そういう暗い未来が確実に周りの人達からは見えていても、なかなかその渦の中にいる自分達にはそれが見えない、見たくないというもどかしさもあります。
映像の中では小学校で普通にペットとして子熊を育てていたりという凄さがまだまだあった時代ですが、ほんの50年前の日本にはこんな世界が未だ普通に有ったことを今の20代前後の人達が果たして実感できる訳もありませんし、無理でしょう。しかし、我々の日本はホンの70数年前にボコボコにされてその後必死に生きてきて今の日本が出来あがった事を間違うことなく、よく理解しておく必要があると強く思います。
古代史、世界史を学ぶのは非常に大事ですが自分の生まれる前の100年の国の近代の歴史というものを「よく」知っておくことはその国に生きるものとしてのアイデンティティ形成には必須のものだと改めて感じさせられた幾つものyoutube上の「華(はなぶさ)映画社」の映像でした。
もし皆さんも時間があればその幾つかでも結構ですので視聴して頂ければと思います。きっと時間の無駄になることはないでしょう。
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