きつかったです。
まさに朝から晩までという感じの忙しさでした。
当直に入って病棟を廻ると、何ヶ月も前からある部分が壊疽を起こしていた高齢者の方が数日前からレベルダウンされていたのですが、その方が今朝になってさらに調子が悪くなっており、私が当直に入った直後くらいから輪をかけて状態悪化。家族様を病院にお呼びして最後のお別れ。しかし、患者様とご家族様は数日前から事前に直接お別れとお話をしていたこともあり、穏やかな感動的お別れとなりました。
そして数時間後に今度は先天性肝疾患の患者様がレベルダウン。数十年肝疾患と精神疾患との厳しい戦いを続け、私の勤める病院に入院して2年。闘い続けた日々の最後が偶とは言え私の当直日に重なりました。ご家族の御希望で最後はなにもせず、苦痛を取り除く処置の継続のみで安らかにお見送りするということでしたが、お約束通りの最後で送り出すことが出来たと思います。
今までは淡々とされていたご家族様でしたが、何十年も続いた闘いの最後の瞬間は皆、滂沱の涙を流されてのお別れとなりました。一緒にお見送りさせて頂いた私も胸が熱くなりました。コロナ禍の中でなかなか面会もままならなかった御家族でしたが、最後はお別れの瞬間にご家族が一緒になることが出来てよかったと心から思いました。
ところがそのわずか二時間後、今度は白血病のターミナル・ステージだったお婆さんがレベルダウン。直後にご近所の御家族をお呼びして到着された瞬間に心停止。まるで家族の到着を待って居られたかのような最後でした。
最後の方の死亡診断書を書き上げて御家族とともにお見送りしたときは既に午前二時。
疲れ切ってすぐに寝てしまいました。もちろん、久しぶりにブログの更新も遅れてしまいました。人の命に比べれば実に些細なことです。
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