2021年4月2日金曜日

角田祐毅は本物だ

何と2000年生まれ!

そんな若手の日本人ドライバー角田祐毅が先週末に物凄いことをやってくれました。F1にルーキーとして上がってくるまでの彼に関しては2年前からニュースなどで見つめていたのですが、完走する時の彼の速さはどうみても本物。

予選Q1のラップで2位!と内容も良かったのですが、最終的には次のQ2でミディアム・タイヤ選択後に何となく本人にも見ている我々的にも納得できないことが発生して予選Q2を突破できませんでした。結果決勝は13位スタート。それでも最終的には決勝で9位まで上昇しました。何と言っても内容が良くて、元グランプリ・ドライバー達を淡々と、まさに淡々と抜いていったのでした。

角田選手を観ていて思うのは全く年齢に関係ない冷静でシュアな走行ということでしょうか。今まで登場してきた彼以外の数名の日本人ドライバー達にはそれぞれ何らかのパッションと言うか、一丁やったるで!という感じの「挑戦者」という感じあったのですが、悪く言えば何時までたっても挑戦者のままでそのキャリアを終えているという感じでした。

ところが、彼にとってはF1ドライバーになるのは単なる通過点。角田は最初からこの結果に全く満足していなくて、ニコニコ笑いながらも、この次はもっと上へというコメントを残してくれました。

彼は160センチの比較的小柄な男性ですけれども、その頭脳には優秀なドライビング・コンピュータを積み込んであって、外は筋肉の鎧で包まれています。見かけは金太郎みたいな日本男児なんですが、久し振りにお世辞抜きで言える「可能性無限大」の男ですね。

ホンダがF1に久し振りに戻ってきてアロンソにGP2エンジンなどと言われながらも、努力を続け、遂にここまでの戦闘力を得たのに今年が直接のサプライヤーとしては最後の1年。なんとか素晴らしい結果を残して内燃機関時代のF1のトップにまで登って貰いたいと思います。

今までであればまさに「日本人の夢・希望」として語っていた日本人F1ドライバーとしての今後の活躍を、彼に限って言えばトップまでの距離感を実際に実感(測定)可能なものとして感じることが出来る本物だと思うのでした。

次戦が待ちきれません。


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