お呼ばれで寿司屋さんに行ってまいりました。
いつもの如く鉄板ネタと季節のレアネタが上手く混ざりあって次々と出されてきます。物凄く残念なのは、地下鉄を使ってもアクセスの悪い場所にあるお寿司屋さんである為、私が家長として家族全員を車に積み込んで一緒に行かないといけないこと。
上述のような訳で当然の如くアルコールなんて一滴も飲めません。これほど美味いお寿司を頬張りながら、じっくりと口の中で溶けていくネタを味わっているのにそれと合わせて出てくるはずの日本酒が・・・。
目の前で他のお客さん用の酒が注がれては遠くに座っているお客さんの手許に酒が飛んでいくのを眺めながら時を過ごすというのはなかなかつらい修行です。w
さて、今日は雨にもかかわらず道が意外に空いていたこともあり予定していた6時からの予約よりも10分ほど早く着いてしまいました。しかし、それはそれで良いこともあります。出来たての焼印入りだし巻き卵を頬張りながらコロナ前とコロナ後のお店のお客さんの数の変化やリーマンショック後のお客さんの変化と減少の事をいろいろと聞かせて頂きました。
大将によれば、そもそも店の従業員数自体が今の3倍はいたのだそうですが、先ずはリーマンショックでお客さんの数がガクンと減ったそうです。やっぱりあのイベントは日本の実体経済とともにその裾野への影響もでかかったんですね。
その後は道路交通法改正での飲酒運転への罰則強化でお客さんがまた減ったとのこと。要するに今までは寿司屋で旨いネタを頬張ってそのついでに2,3杯引っ掛けて家路に着くなどという人がまだ居たのでしょう。不謹慎な話ですが・・・。
そして今回のコロナ。もう一段の絞り込みという感じで、以前は週末土日とは言わず夜の遅い時間でもガラリと引き戸を開けて覗き込むお客さんが大勢居たようなのですが、そういう期待はもうしなく、というか出来なくなったとのこと。
寂しい限りですが、こういう事態が長引くというのは経営者の努力とは関係ないところで経済活動というのをじわじわと絞り殺していくのが、半ば自嘲気味にこういった話を語る大将の物語から感じ取れました。
商売をしていない、経営をしていない私のような人間には決して実感として理解できない厳しい話でした。何とか堪えて生き抜いて欲しいものです。
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