2021年4月21日水曜日

ショット後に起きた副反応

日々、新型コロナワクチンのショットを打たれる方の中には何らかの「副反応」を示す方が居られます。

昨日、今日と体の弱い痒みを訴えた方や気分が悪くなった方が2,3名出現しました。結局よく診てみるとそのうち少なくとも2人は不安発作、所謂パニック・アタックによるもので、 動悸、息切れ、めまいなどのメインの自律神経症状に加え時々出てくる手足のしびれやけいれん、吐き気、胸部圧迫感のような息苦しさなども訴えました。

実は、この二人はもともと接種時に何らかの症状を示した「歴」のある方でした。そういうわけで、もともとこのショットで何らかの反応が出現してくる可能性が高いとは思っていたので、少し具合が悪い、脚が痺れを感じると言い始めた直後からバイタル・サインをとってフォローを始め、取り敢えず直ぐに輸液用のルート確保を行って観察していましたが、それ以降は頻脈も血圧の上昇も時間とともに落ち着いてきたようで、御本人達の気分の悪さも次第に収まってきました。

結局、幸いにして準備していたアドレナリン注射を使う事にもならず、ベッド上での3時間の経過観察の後病棟に戻っていただきました。

厚労省の患者登録システムV-SYSでは当初副反応収集もしていたのですが、(多分案件が多すぎて中止)現在はアナフィラキシーショックの収集のみ。今回の件に関しては一般的に収集されているワクチンショット後の「用紙」に報告を書いて提出するのみです。

2回目のショットが開始されるのは5月の6日から。実際はその日からがショック警戒という意味では「より警戒」する日々となります。

因みに。本日パニック・アタックが出たお二人には次回のショットは行わないということで合意されました。


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