テレビでもネットでも80・50問題というものが存在していることを盛んに喧伝しています。
確かに引きこもりの自分の子供が50になっても未だ家で両親や片親の年金などをアテにして細々と「呼吸して食べて排泄するだけ」の生活を送り続けるうちに親が死にその脇で自活する能力も意欲もない老いた子供達は骨と皮になって死んでいくという悲惨なものが多くなっているようです。
悲惨なのは腐ったり白骨化した両親の年金が止まらないようにそのまま家の布団や押し入れの中に遺体を置きっぱなしにしてその家の中で生活していたりという異様な状況が展開されるわけです。子供が生きている途中で見つかれば未だ救いようもあるのでしょうが、玄関やトイレ、風呂場の浴槽の中で息絶えている老いた子供(多くは50~60代)が共に見つかることもあるわけで、一体いつその両親が亡くなったのか推定に困るほど古い遺体であることもあるわけです。
一言でいうと「無残」と言うしか無い状況ですが、これからも大量のゴミに塗れセルフ・ネグレクト状態になって外との関わりを絶った状況で亡くなっていく人間があちらこちらで続々と発見されるのでしょう。成長が終わった国家の最終フェーズで登場してくるとんでもない状況で、こんなインシデントが激増しているのかと思うと薄ら寒くなるばかりですが、実は自分の部屋の壁の向こう側で人が倒れているのが見つかる時代というのがやってきているのかと思うと暗い気持ちになってしまいますが、それも頻回になるとやがて皆それに「慣れて」くるのでしょうか・・・。
私の家も子供達は三人にいますが、兄弟姉妹の住む場所がお互い遠くに離れるのが普通の時代。しかも、我が家には自閉症の息子が居ますので、80・50問題というのは全く他人事ではないのです。知的障害のある子供の将来を誰にどう託すのか?少なくともその答えは娘達2人に任せるようなものではないと考えています。
全国に同じような状況で悩みその対策をとろうと、そして今とっている方々は山のようにいるわけで、己のことも去りながら残される子供達が不幸な余生を送らなくて済むように考える日々が続きます。
0 件のコメント:
コメントを投稿