2020年11月10日火曜日

バイト先の病院の先生の知識を使う

週一回のバイトで在宅診療に行っていることは何回過去のブログでも書きましたが、実は私にとって良い心の休息になっています。

何と言ってもいつものメンバーと異なる人達と出会っていつもと違う雰囲気で仕事ができるというのは心のリフレッシュメントに大変宜しいです。肉体的には疲れても間違いなく今の私には必要な一日だと感じています。だからと言って、常勤の先生のように毎日が訪問診療というのは正直言って逆に心が疲れるのも事実。(実際のところ訪問診療の常勤の先生というのは殆どの場合、一つの病院や施設での長い期間の勤務はあまり無いというのが実情で、他の病院のお話を別の先生に伺っても、似たりよったり。特に若い先生ほど移動を繰り返すというパターンは多いように感じます。)

こういう病院では、医師は基本的に経営者のリクエストのままに右に左に出動せざるを得ませんので、鵜飼いの鵜と一緒でして、それが嫌になって限界点に達したら次の仕事へ・・・という人が多いのです。

ともあれ、こういう在宅の病院には各科のスペシャリストが週1から週2回程度のバイトとして三々五々集まって来ていますから、日頃自分の病院で日常診療をしている時にその科の先生が捕まらなくて困っている患者に対する「専門家の視点」から見た時のその疾患やデータの解釈、今後の治療方針、今大きな病院で理由があって使われている最新の治療法や治療薬などのアプリケーションの可能性などを次々に伺うことが出来ます。

また、時と場合によってはその先生の勤めるその科にその先生宛に紹介状を出して患者を紹介するなんて言う裏技も簡単に使えたりします。

お話していて常に感じるのは教科書には書かれていない裏の情報やデータ解釈上のピットフォールとも言うべきいくつかの大切な注意点を自分の経験した実例を上げながらスラスラと教えていただけること。本当に金銭では代えがたい素晴らしい情報源だといつも感じます。

今後もこういった先生方とは連絡を取り合ってきちんと継続的な己の日常診療能力のレベルアップに応用していきたいと思う毎日です。医師という職種のくくりはありますが、専門レベルの異なる異職種混合というのは医学知識の拡がりが広大になった今の時代、本当に有り難い世界ですね。



0 件のコメント: