2020年11月27日金曜日

ヒカルの碁に熱中

アメリカに住んでいると当然のように日本での「流行り」というようなものには疎くなりがちです。

その範囲はニュースのみならず、人々の口に上っている流行りの言葉やドラマ、歌、本、アニメなど様々ですが、アメリカにいる間はそんな事がどうであろうと気にもしていませんでしたが、日本に帰ってくると事実としていろいろなものを見逃してる、知らないままで今の時代を過ごしていることに気づくのでした。

そのなかでも特に私にとって目につくのは本、映画、歌、アニメ等。アメリカにいる間は当然のようにアメリカで流行っているものに関しては良く知っていたし、娘達にも「良くそんなの知ってるね」と言われるようなことも耳や目には入ってきているつもりでした。

その代償として、日本のことはほぼ全く知らないままで過ごしてきたものも当然多いわけです。特にアマゾンやネット・フリックスで一昔前の日本のアニメがどかっと見られるようになってからは「ああ、これも」「あれも今アニメになってるんだ」何ていうのばかりが大量に並んでいます。

しかも、私のように何周も周回遅れの人間にとってはちょうど若い世代が、我々が幼かった頃のアニメやドラマを初めて視るのと同じ状況が再現される訳。しかも、それらのratingは既にある程度固まったものばかりですので、ある程度安心して視始めることが出来るわけです。

そんな中で今回視始めたのが「ヒカルの碁」なんですが、これが全部で70話以上あって既にアニメ状はとっくに完結しているお話になっているわけで、私のような人間には毎週次の話などを待つ事無しで最後まで突き進むことが出来るわけです。

今の所数日前に視聴し始めてあっという間の45話。ほぼ一年間分を数日でドンドコ視る事が出来るわけで効率良いことこの上なし。しかもCMなども当然のように入っていませんしね!

それにしても、碁打ちという人々の世界で繰り広げられる勝負の厳しさを一端であってもこういった形で世間が興味を持ってくれる形でアニメ化してくれる作者は素晴らしいものです。私自身はヘボ将棋しか打てませんし、やっていたのはこれまた麻雀ばかりで、特別な頭脳と努力を要する碁打ちの世界の真実などはとてもとても見えませんが、それでもこういった棋士と呼ばれるプロの碁打ち達の物凄い能力には驚かざるを得ません。

碁や将棋、チェスなどの盤上の世界では素人とプロとの間でまさに天と地ほどの差があることはいろいろな書物や映画で書かれ、表現されていますが、10人相手の勝負でもプロは尽く素人を叩き潰していくわけで、その能力というものはどれほどのものか素人には想像もつかないレベルなのでしょう。

以前、プロ棋士の米長さんがあっと言う間に150手以上の詰将棋の正解手をほぼ瞬間的に出したり、どこで闘った誰との盤面を当然のごとく頭の中で並べ直す様を見せつけられて「触っちゃいけねえガチのヤバさ」というものがある世界を感じたものです。

しかしなー、今のAIっていうのはその人達を完膚なきまでに叩くんだから何だか不思議な時代になったもんです。まあ、ともかくそんな事は脇においておいて、未だ視ていない方は「ヒカルの碁」を一度ご覧になることを強くお勧めいたしますぞ!(ルールを知らない私でもこれだけ愉しんでいますので。)


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