2020年9月30日水曜日

超弩級の精神科の先生方

既に伝説となった私の知る2名の先生方について書いておこうと思います。

一名の方は私の研修医時代の精神科の先生。共に研修医でしたが、異様にいろいろな手技がもたつく先生だったというのが印象的だったのですが、精神科の研修に入った途端急に生き生きとしてきました。周りに居た他の研修医達も「お~っ!なんか電波が出だしたか?w」等と揶揄し始める先生もいましたが、私は何かおかしなことが起きるんじゃないか・・・なんて思ってました。

ところが、特に何も起きずに得々と患者さんの診察と解説をしてくれます。我々他の研修医も「向き不向きって誰にでも有るもんだな~」等と本人の居ないところでとりあえず感心していたのですが、研修の終了間際にとんでもない事件が起こりました。この研修医先生、ナント病院の双極性障害の女性患者さんと駆け落ちしてしまったのです。クラシカルですが、それこそみんなブッ飛んでしまいました。

反応はほぼ一つ。「唖然」w

もう一人の先生は数年前に経験したのですが、今は去ってしまった先生のことです。この先生、引き継ぎで患者さんを診察する時にもともと他の先生が処方していたその患者さんの投薬をみて「これはみんな毒で、あなたの体に良くないんです!」と言っては全ての薬を一気に投薬無しにしていって患者さんがアカシジアになったり他の激烈な副作用を示したり、もともとの病気が更に悪化して患者さんの家族さん達から大変な非難轟々の嵐を浴びることになりました。

他の精神科の先生方も、彼の処方中止行為には大変な迷惑を被っていましたので、どちらかと言うとこの先生が診療行為を中止させられたことに安堵の表情を見せていたのでした。

これでも、私が知っている超弩級の精神科の先生方の一部。医者になってからこのかた本当にどっちが患者さんでしょうかと言うような先生方(主に精神科)を繰り返し繰り返し見ておりますので、ちょっとやそっとのことでは驚かなくなってしまいました。良いことなんだか悪いことなんだか・・・。


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