2020年9月18日金曜日

新型Apple watchとアマゾンのHalo Band

Haloというアマゾンのサービスご存知でしょうか。

先ずはアメリカで先月末くらいから始まっているのですが、健康管理サービス「Halo」というシステムの中で、スマートフォンと連携する腕輪型端末「Halo Band」を用いることで種々の活動量や睡眠状況を把握、声から精神状態を推定したり、スマホで体の写真を4方向から撮ってその変化を観察していくのですが、その解析はDeep Nural Networkをカメラ画像から体脂肪を推定したりする。一連の結果をスマホの専用アプリで管理し、健康維持や生活習慣の改善などに利用する。

一方で同じ様に体調管理用のセンサーを更に追加したApple Watchシリーズ6も気になります。Haloのほうは、初期のバイヤーは$64.99で通常は$99.99とのこと。ただし、やはりお互いの向いている方向性や性能は大きく違っていて、Haloだと2時間の充電でほぼ一週間使えるというもの。一方ご存知のもう一方はほぼ毎日一回寝る時には充電って感じですよね?

とは言え、A-WatchはますますミニiPhone化が進んでおり、今回のハードとソフトのバージョンアップでほぼ完全に自立した電話として機能するようになった最初のマシンとなった気がします。体調管理の方向性も違うわけですけど、同じ腕に巻くものとは言っても全く違うデバイスという方が正しいのですが・・・。健康管理に特化しているHalo Band。何でもやろうとする中で健康管理その他のマネジメントも組み込んでいるA-Watchと考えると、その人が何を目指すかによって買うものは変わってくるのかなと思います。

しかし、この分野での覇権「も」目指そうとするAppleに異なった角度で挑んでいこうとしているアマゾンも全く油断できないと思っています。家庭内における居場所の作り方としてはアマゾンのアレクサとEchoがGoogle Homeをも軽々と抑えてダントツ。Appleの居場所はそのエリアには有りません。きっと何らかの試作品は作った。作っているのでしょうが今どきどうやってその家庭内リビング・デバイスの巨人の隙間に入っていくのかという気もします。

最初は本を売るサイトだったアマゾンが今では「何でも」売っています。アマゾンはKindleにしてもハードウェアやサービスを次々に年ごとに拡充させ続けています。このHaloだって「いつの間にか」A-Watchの足元に値段と性能とソフトウェアで近づいてこないとも限りません。

人がスマホで使う日常的なソフトウェアは多分少ない人で5つくらい、多い人で30程度でしょう。そのホットな分野に絞ってアマゾンがソフトを仕上げてきたら?そしてアマゾン・ベースのマシンが金を生み出すものだとソフトの開発者が気づいたら?形勢は容易に動くはずです。

何と言ってもAppleの作るものは「高い」。確かに性能は良いし、よく作り込まれているし、プライバシーも他のものに比べれば!という前提付きで比較的守られています。しかし、日本の高級マシンが長い時間かけて安かろう悪かろうの分野で価格攻勢をかけてきた韓国中国に駆逐され、今や高級マシンのエリアでさえ日常的に攻勢をかけられる時代。開発技術者の頬を札片で叩き抜き去っていかないと誰が言えるでしょうか。

行く川の流れは絶えずして・・・。永遠の言葉です。何れにしても競争を止めずに良いものに磨きをかけてより安く作って欲しいものです。


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