2020年4月7日火曜日

実は病院もダメージが大きい

今回のコロナ騒動においては、医療関係者ではない市井の人々にとってなかなか病院の内情と言うのは見えてこないと思われます。

実際には医師だけが集まるフォーラムにおいて、世間で期待される医療関係者としての外向けの姿だけでなく、今度の事態に対応する医療関連者同士の悩みや困りごとと言った本音の吐露がなされていますが、やはり実情は厳しいものです。

大学病院やエリアの基幹病院で日々コロナのスクリーニングと患者の治療にあたっている第一線の医師達も、そこまではいかなくとも自分の病院にコロナの患者がやってきたら困るし、実際の対応をどうするか実際には対応する道具も方法論も不十分で、「熱発や咳」などで、らしい諸症状を見せる患者さんが来たり相談を受けたら他の基幹病院へ送るしかない多くの医師達も本音を漏らして語り合っています。

現実に、風評被害で外来患者が激減した病院では一週間で数百万単位で外来だけでも減収が発生した医師の直接の書き込みがあったり、院内でクラスターが発生し救急外来や病棟が閉鎖になって散々な目にあった人の書き込みも。

私の病院でも患者の受け容れを停止して既に約一ヶ月。
実際に医事課が通常年度との入院患者数の計算や減収の度合いを計算したところ、人件費込みで一ヵ月で約2000万円前後の減収になっているとのことでした。

私は経営には関与しておりませんのでその手の心配をする立場にはありませんが、全国の医療関係者の中には表には出さないものの、いろいろな意味で危機感を抱いている人達がたくさんいることでしょう。

病院というのは患者さんを治療するところであるだけでなく、大量のマンパワーを擁す雇用のセンターでもあります。実は日銭商売をする人々の心配ならず、感染のインシデントが長期化してくると、そういった事も心配することになる病院が一部には出てくることでしょう。

遅かれ早かれワクチンを含む種々の対処法が出てくるのは確実ですが、それがいつなのかはまだハッキリとは見えてきていません。


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