通常の開放病棟さえも現時点ではほぼ締め切っての病棟運営。
病院からも、患者さん達に「可能な限り」室内に留まるように事情を説明しています。それでもストレスフルな環境下で多くの患者さんが明らかにいつもとは違う様子を見せます。
特に開放されている事が基本である内科病棟に入院されている方で、認知機能障害がある方は病棟内に留まらなければならない理由が理解できずに怒鳴ったりする人物も出現します。仕方ないんですけどね。
ではこの時期、病棟内で働いている看護師さん達はどういうふうに現状を見ているかと言うと、正直なところ「あきらめ」という言葉が正しいかと思います。実際、子供さんたちを家に置いて働きに出てきている若いお母さん達も、御主人が外に出て仕事をされている方も、いつ自分の家にウイルスが持ち込まれ、かつ自分自身が病院にウイルスを持ち込む可能性があるのか無いのか全く判らないという状況に疲れています。
しかも、今、愚かなことに世界全体で医療従事者に対する差別的言動を吐き出す輩がいると言うことで国内外で大きなニュースになっています。感謝を表す人々もたくさんいるのですが、実際には風評被害で大減収の医療機関、患者を受け入れたホテルもまた風評被害の連続。
我々自身も最初の頃は「万一この病院で陽性患者や職員が出たらどうしよう」と話していましたが、そのころはどちらかと言うと本心ではまだ大丈夫かなと考えていました。しかし、今では万一どころか百一、もしくはそれ以上の程度の確率にまでリスクが高まっている状況だと考えていますので、病院ではいつの日か陽性者が検出されるという前提で種々のシュミレーションをしなければ無くなっています。
異常な忙しさの中でフル稼働の保健所の職員さん達のみならず、全国の医療機関、特に重篤な呼吸器症状を示す患者さんを沢山受け入れている病院の中にはもう爆発寸前となっている施設も既に多くあるのではないのでしょうか。
これからの数ヶ月が本当に思いやられます。
2 件のコメント:
南カリフォルニアの者です
お嬢様、回復に向かわれている事をお聞きして
ほっとしております。
本当に良かったです。
主人が救急医、前線で働いています。それ故に日本の対応の甘さに驚かずにいられません、
心配です。どうぞ、病院でも大げさなほど、protectされた上でお仕事されます事を
願わずには入れません。全ては健康あっての事です。
ブログ、いつも楽しく読ませて頂いています。ありがとうございます😊😊
お気遣い本当にありがとうございます。
抗生剤の方、案の定というべきか、中部国際空港から微動だにしておりません。今回の件のような国際的な移動制限を含む特異かつ非常の事態では、本当に物理的距離、社会システム的制限が親子・親族の絆を断つ可能性が高いことを痛感した次第です。
それだからこその優しいお言葉に、親としては感謝の示しようもございません。ありがとうございました。
また、ご主人さまが最前線の救急医の最前線の方とのこと。医師として日々コロナのホットスポットで戦闘状態であることが容易に想像されます。本当に頭が下がります。レベルは違えども、患者を死なせてはならないという緊張感は同じかと思いますが、たとえ完全防御であったとしても、激務の連続で体のみならず心がすり減るようなことが無いことを本当に祈っております。明日は我が身です。
仰るように本当に健康あっての日々ですよね。疑問を挟む余地はありません。
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