2019年1月9日水曜日

兼高かおるさん さようなら

兼高かおるさんが亡くなられたとの訃報に接しました。

私より一回り下の世代の方々の反応はどうかわかりませんが、少なくとも私の世代周辺の人たちにとって、彼女の存在は日本人としては初めての「世界を旅する自由で素敵な女性」の代表ではなかったでしょうか。

兼高かおる世界の旅という番組で小さな頃からこの方には接していました。
今日はじめて知ったのですが、この番組なんと1959年から放送開始ということで、私の生まれる6年も前から始まっていたという古い古い番組です。

私が記憶しているのは兼高さんが私のような九州の山猿が一度も聞いた事のないような上品で不思議な日本語を話すということ、そして世界を旅する映像を見せながら、ナレーションのアシストをする男性と淡々とその様子を解説していくという番組構成。
私のように小学五年になるまで九州自体から出たことのなかった貧乏な国家公務員の家庭の男の子にとって飛行機に乗って世界を旅するなんていうのは今どきの子にとっての月面着陸レベルの夢のまた夢の世界でした。

いつまでも凛として気高い感じの女性でしたが、彼女の歩んできた道を展示している記念館が在ることをこの度知りました。
兼高かおる旅の資料館というのだそうですが、淡路島までの旅で行けるのなら今度行ってみようと思っています。

兼高さん、今頃天国へのフリーチケットで旅行でもしているんでしょうね。合掌。

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