2018年12月1日土曜日

父ブッシュ死去

Bush元大統領が亡くなりましたね。

日本にとっては煮え湯を飲まされてばかりのキツイ政策を連発してきた親父さんですが、最後は94歳までの長生き、しかも最後は穏やかな昇天だったようです。

パイロットとして太平洋戦争中に日本軍に二度も撃墜された歴戦の勇士であることは間違いない事実で、こういったバックグラウンドがあるという状況では表立った外交上のものはどうであれ、心の中の正直な対日感情は実際はネガティブでもしょうがないかなとは思うんですけどね。

この人の在任中の大きな記憶といえばゴルバチョフとの歴史的和解による(古典的)冷戦の終結。それと並んで大きな記憶は湾岸戦争での劇的な勝利でしょうか。
とりあえず物凄い電撃的な勝利だったのと、戦争の生中継で眠れないアメリカ人が続出してそれ自体が社会問題になったのを覚えています。

政治とは直接は関係ないのですが、この人の事でもう一つ覚えているのは子供さんの一人を白血病で亡くされていることで、自分自身も頭髪を剃ってファウンダーとして応援をしていたこと。あと、息子さんは識字障害だったことでファーストレディだった奥さんのバーバラさんを中心として、その障害に対する啓蒙活動をしていたことでしょう。

このバーバラ・ブッシュは在任中から全く表で出しゃばることをしない、いわゆる古典的で保守的なアメリカ人主婦のイメージを持っていて、これまた"進歩的な"アメリカ人女性には結構ネガティブに捉えられていたようですが、実のところ家の中では国政レベルの意見交換でもこの御婦人の意見は親父さんを右に左に動かしまくっていたようです。
まあ、実際はどこの家庭でもかなり重要なことの決定には大なり小なり配偶者というのはこういう役割を担っているんでしょうかね。w

結局のところ一時期の超高支持率を維持できず、クリントンにはボコボコに負けたわけですが、原因の一つはダメすぎ副大統領ダン・クエールの存在があったように覚えているんですが、何れにしても親子三代でアメリカの国政を担ってきているテキサスの石油成金のエリート一家。

日本にキツかったとは言え、現職のトラ何とかというインチキ不動産屋よりかは遥かに理屈通りの数倍マシな人物でした。

合掌。

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