2018年12月6日木曜日

芸能界とスキャンダル

嫁さんは“芸能事に関しては"事情通です。

私が見たことも聞いたことも無い、(オジサンなので仕方ないのですが)どうでもいいような業界の裏話を「あのな〜」等という彼女特有の枕詞と共にイントロ開始。
そもそも、その話の対象とされてる芸能人自体を存じあげんのですが?という私のオッサンぶりはとりあえず隠しておいて、彼女の話を聞き続けていると、ほうほう、へえへえというようなそれなりに面白い話が聞けたりします。

特に、私にとっては興味はないけどネットのニュースとしては頻繁に目に飛び込んでくるネタに関してはその手の噂を集めた掲示板などで仕入れた下らないネタをもとに再構成された状態で、オジサンでも解りやすくごく手短にまとめた状態で話してくれるから便利です。

そもそも、芸能界なんて言うのは己をアーチストと名乗っている?な人達を、私自身は下を向いてクスクス嗤うようなもんだと感じていたんですけど、そういった感じのアレな人々とは関係なく才能ある人は才能あるっていうのがよく判るのが芸能界の明快なところですよね。

面白くなければ漫才では残れないし、美しくなければ評判にはならないし、かっこよかったり歌が良くなければやはりこれも消えていく。学問の世界以上に人気商売っていうのは“わかりやすい”世界ではあります。

とはいえ、この世界は興行の延長線上にある世界ですからプロモーターたる芸能事務所が昔と同じように「仕切り」を入れているのは今どき中学生でも知っているわけで、そこにある「設定された夢」と「暗い現実」の間のギャップを見て見ぬふりしたり、スキャンダル潰しをしてきた芸能事務所が大きく物言う世界で、役者を差し配りしてくれなくなったら困るテレビ局が唯々諾々と低姿勢で彼らの言うことを聞き、スキャンダルに対しても何事もなかった事にして触れないようにするのが今までの流儀だったのでしょうが、ネット時代の今どきは一人が真実らしき事を呟けば翌日には数万人の人間がそれを知る時代。

テレビでは触れない事になっていても、テレビをみてる皆は裏の裏の人間関係まで知っているという事もよくある時代になっちゃいました。

夢を売る虚業の裏に棲む醜い本性を見せつけられた人がテレビから離れていくのは実に自然な事だと思うんですけど、そこに目を瞑っていたら最終的にはテレビをつけてくれるのはうちの嫁さんのような変わった人とすることのないジジババだけになってしまうような気がしてなりません。

映像や音楽の媒体がネットに移った今、その“ずんずん進む現実”の変化にテレビ業界の人達は実際恐ろしくて目を向けられないのではないのでしょうか。
いまや死に始めている新聞社に東大卒の人間が応募しなくなってきたように、テレビ業界にも一流と言われる大学の人間は物好き意外誰も応募しなくなるような時代が来るのも意外と早かったりして。

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