ナチスの医学上の犯罪を調べているうちにベトナム戦争や太平洋戦争のことも自然と調べる事となりました。
ナチスのやった鬼畜の所業は世界の多くの人々が知るところですが、ベトナムや太平洋戦争の中でもその際限ない暴力と所業で恐ろしいほど残虐な事を互いにやりあっているということを学ぶ度に人のすることの愚かさにうなだれるばかりです。
例えば東京大空襲では第一回の大規模空爆でカーチス・ルメイの指揮する爆撃は32万発の焼夷弾を落とし日本を焼き尽くす第一歩を記しています。死者負傷者の一回目だけでの爆撃の犠牲者は14万人。
地獄の炎の中を逃げ惑い死んでいった年寄りや女子供達を”もし”直接彼らが見ていたら果たしてその職務の遂行を正義と感じたでしょうか。
ベトナム戦争でも家や村々を焼き尽くした挙げ句、隠れたベトコンを探し出すという名目で徹底的に彼らの日常生活を破壊し尽くしていきました。しかし、彼らのやったことはテレビで毎日のように報道され、その真実の姿が茶の間に晒された時・・・アメリカの人々が自分の国の軍隊の行動をどう評価したかは皆様のよく知る通りです。
そして日本は日本で、精神や身体に障害がある人間を邪魔者として扱かった酷(むご)い歴史がビデオ・アーカイブスから我々に「お前ら人間の中にある本性」とは何なのかということを毎秒毎秒問いかけてくるのです。
いつもは善男善女である多くの人々が、戦争になると、見たことも無い相手を効率良く殺し続けることこそが戦争の勝利なんですから、戦争こそは狂気そのものです。そもそも起こすこと自体が最低の選択。受けて立つのも可能な限り外交努力で避けることこそが、進歩した文明の大切な仕事でしょう。
個人的な事だと、私の父もグラマンから子供の頃に機銃掃射を受けて九死に一生を得たそうですが、その時に父は真っ赤なスカーフを巻いたパイロットがニヤニヤ笑いながら自分を撃ってきたのを今でも鮮明に覚えているそうです。
馬鹿な指導者達が、先の2つの大戦から何も学ぶこと無く自分の懐の弾のデカさと数を競ってオラつく様な愚かな真似を再びしないことを祈るだけでなく、我々がその愚行を阻止すること自体も大切かと思います。
戦争は愚かで無意味です。
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