2018年12月7日金曜日

病棟の忘年会・1回目

今日は寒空の中、藤が丘で行われたある精神科病棟の忘年会に行ってまいりました。

精神科病棟の中で働く内科医というのはワラワラと存在する精神科医の中では何となく、というか確実に毛色の違う生き物でして、熱発その他困った身体症状が出たり何らかの非精神科系統の疾患が存在したら比較的“丸投げ”的な感じで内科を呼ぶという形が取られています。

それでも、まあそこの病棟には頻繁に顔を出しますし、忘年会にも毎年誘われますのでたった一つの条件を毎年つけてお誘いに出ております。
それは精神科のある一人の先生の傍にだけは絶対に座らせないという条件。w

ナンデナンデ?と思われるかもしれませんが、理由は至極簡単で、その先生はアルコールが入ると精神医学用語で言うところの脱抑制という状況をきたすのです。
厚生労働省による用語説明によれば以下のようになります。
薬物やアルコールといった外的な刺激によって抑制が効かなくなった状態のこと。  脱抑制とは、状況に対する反応としての衝動や感情を抑えることが不能になった状態のことを指します。脳の外傷、特に前頭葉の損傷では共通した症状としてみられるほか、せん妄、躁状態、薬物・アルコールの影響下にある人にも認められます。脱抑制にある人は感情のままに行動したりその瞬間の反応で行動する傾向が強いため、一般健常者のように人前で礼節を保とうとしたり、社会的に逸脱しないようにしようとするといった正常なコントロールが失われた状態になっています。具体的な症状としては、後先を考えずに行動したり、感情をむき出しにしたり、場違いな言動として現れます。例えばアルコールの影響による脱抑制の場合、アルコールにより神経系の活動が抑制されることにより、脳の高次機能としての抑制機能が失われて、感情や欲求が抑えられなくなります。

要するに酒が入るともうそこら辺の動物と同じレベルになってしまうんですね。周りの看護師さんには顰蹙買いまくりの猥談をしたり、吐いたり果ては失禁まで・・・。まあ、私から見ると十分にキチガイなんです。ハイ。

酒が入っていないときも正直同僚とは思いたくないレベルの仕事しかできないお方なんですが、こんな人に診察される患者さんも気の毒だなっていつも思っておりますし、自分の患者さんは「絶対に」この医師には紹介しません。w

まあ、悪い人じゃないのかもしれませんが、私にとっては関係を持つのはお断りという感じの人物でしょうか。

結局この日も忘年会の一次会が終わった時点で既に出来上がってしまっていて、卑猥な言葉を看護師さんの前で連発。若い人たちを中心にみんなさっさとその場を離れていきます。まあ、当然ですが。結婚したいらしいのですが、還暦直前なのにまあこれでは一生結婚出来んでしょうな・・・。可愛そうですが、まずは自分をコントロール出来ないようでは家庭を持つなんてそもそも無理です。

私はと言うと、他の方々には軽く会釈をしてその場を離れボトルキープをしているバーで一人飲み。寒い寒い夜にやっぱり静かに美味しいウイスキーを飲むのもまた良しです。

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