日曜だけど一日中講習会でした。
場所は栄の愛知県医師会館ということで、いろいろな講習会の殆どはここで行われるのですが、折角の日曜日を朝から晩まで部屋に閉じこもって少人数でずっと講習というのも何だかな〜というところですが、資格取得のためには致し方ありません。
難病指定医というのは厚生労働省が指定する330種類の神経、消化器、呼吸器、膠原病その他の難病に対する公費助成を新規・継続申請するための公的資格でして、取得は講義を受けてcertifyされるということが条件。各種専門医認定されているスペシャリストの先生方も申請することでこの資格を得ることが出来ます。
一日中勉強してみて改めて認識を確かにしたのは昔から授業で受けてきた難病というのは、確かに原因の分子レベルでの究明、診断法の進歩、治療法等それぞれに関して幾分かの進歩を見せているものがあるのですが、全体を眺めわたしてみると正直やはり“治療法の完成からはほど遠い”ものがまだまだ殆どだなということでしょうか。
難病の多くは人口比でいくとどうしてもパーセンテージが低いためAIDSや癌ほどのお金が研究に叩き込まれません。研究の進歩というのは現金なもので、通常投入された金額や労力は正直にその治療法等の解明に比例してきます。(まあ、なんの研究でもそうですよネ。)
そういう意味で、難病といわれる疾病で苦しむ方々を経済的にも医学的にも助けるためにはその希少疾患を含む難病の症例を網羅的に集めて、各種の進歩に資する為のベースにすることが大切となってきます。
今後の数十年で、更に包括的・網羅的な研究の進歩が行われるのではないかという想いが現実化する日が来るのを心から待っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿